とてコロナ禍、人にもあまり会えず、仕事ばかりしている日々の中で、 生活に光を作ってくれるのは、食事(できれば誰かと食べればもっと良い)、 そして映画だなぁ、とつくづく思います。 やっと普通が戻りつつありますが。。 さて先日とても良い映画を観ました。それは、BELFAST。 日本ではもうすぐ公開のようです。 映画俳優・監督のケネスブラナーの半自伝的映画で 少年の目を通して北アイルランドの都市・ベルファストの 激動の時代と家族の絆が描かれています。 ベルファスト オフィシャルトレーラー 映画を映画館で観るのがとても好きです。 数ヶ月前から、スーパーグリーンパスを提示し、 FFP2という先が尖ったタイプのマスクを着ければ 映画館での鑑賞が可能になったので 週に一本、自分のご褒美にして、 映画館に足を運んでいます。 もう一本感動したのは、ENNIO という映画。 作曲家エンニオ・モリコーネの音楽を主題に トルナトーレ監督の映画です。 エンニオ オフィシャルトレーナー これはイタリア語なので、日本で観れるかわかりませんが 音楽だけでも楽しいので、ぜひ機会があれば。 クラシックの道でなく、映画音楽の道を選んだ 彼の葛藤も語られていて、感動的です。 クリントイーストウッドの西部劇のテーマから、 ベルトルッチ監督の"Novecento 900", ハリウッド映画"ミッション”、“アウトサイダー”、 タランティーノ監督の"ヘイトフル・エイト"など。 その中でもやはり"ニューシネマパラダイス”は、 音楽と映画を切り離せないですよね。 映画音楽の中で、私も一番好きで大切に思っている音楽です。 タランティーノ監督は、彼の映画音楽を聴きながら育ったそうで、 インタビューも興味深く聴きました。 ニューシネマパラダイスを撮ったトルナトーレ監督だからこそか、 映画の根底に優しさが流れていて、素敵でした。 今週のYouTubeイタリアVlogは家での時間をご紹介しています。 昔から好きなフランス映画も出てきます、、。 よろしければぜひご覧ください!
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Tanti tanti auguri e Buon Natale!
イタリアは12月24日のイブの夜が終わるところです。 今日の金曜日は仕事を終えたら、 クリスマスの週末を トスカーナの親友家族のところで 過ごすつもりでいました。 ただ急にコロナの感染が増えつつあるので 大勢が集うクリスマスの集いは、 残念ながら直前に遠慮することに。 昨年に続き、本当に残念!では ありますが こればかりは仕方ありませんね、、。 突然、家に一人いるクリスマスイブ。 慌ただしかった12月のリズムに、ひと息。 ミラノに残るんだったら、と 友人もディナーにさそってくれましたが、 今日はあえて一人でゆっくり過ごすことに。 残念ではありましたが、 これが思いがけず、良い時間でした! キャンドルをつけて、 好きな映画を観て(久しぶり!) とくべつな機会のために買ってあった トリュフバターを茹でたパスタに絡めて。 自分をもてなすために、あえてシンプル。 (あ、シンプルはいつもでした!(笑)) 特別に美味しいチーズを何種類か並べ、 コトニャータというマルメロを甘くにて 固めたものと一緒にお皿に載せて前菜に。 イタリアではクリスマスイブは 伝統的にはお肉を食べずに、 mangia magroマンジャ・マーグロと言って お肉でなく、質素なバカラなどの お魚料理を食べることが多かったようです。 ここ数日、友人の家でご馳走になることも 続いたので、ここでイブのご馳走と クリスマスの宴は、ちょっとたいへん。 食中は美味しい台湾の熟成プーアール茶 (最近お茶を教えていただいて、 お茶のおいしさに目覚めています!) デザートにはホットモスト。 身体も喜んでいます! よく走った〜、と感じる12月。 この週末は、今年最後の日々を大切に 過ごすため、ノートに向かって 1年を振り返れたら、と思います。 みなさんはどんなイブだったでしょうか。 こちらはイブよりも本番は今日の25日。 皆様にとって、良いクリスマスに なりますように! 6月の末、父が他界しました。
これほど身近な家族を亡くしたのは初めてです。 日本からイタリアに戻る際には 最後のお別れと毎回覚悟していましたが、 実際いなくなってしまうと、 とても寂しいものの、 同時に実感も湧いていません。 最期に私は間に合わなかったせいかも しれません、、。 同時に父をもっと近く感じるようになりました。 不思議ですね、、。 日本入国のための書類を揃えたり、と 実際に日本に帰国するまで 準備に数日かかりました。 その間、イタリアにいる友人たちから たくさんの言葉をもらいました。 トスカーナの親友はミラノまで行こうか?とも。 毎日電話をくれました。 空港まで送ってくれた友人、 「一人でいるな、うちに毎晩来い」と言ってくれた友人、 「大天使になって、これから側で見守ってくれてるよ」と 伝えてくれた友人、 たくさんの温かい気持ちに触れました。 その中でも心に残っている言葉は、 「E' la parte della vita この経験も人生の一部だ」です。 本当にそうだな、と思います。 どうしてもこれだけは、 避けることはできないことですから、、。 働いている仲間たちの温かさや 優しさも忘れられません。 私が安心して出発準備や、母のこと、家のことに 気持ちと時間を配れるよう、 すべてみなで対応してくれました。 たくさんの方々に支えられていることを 学ぶ機会となりました。 日本に到着してから、 そろそろ2週間が経ちます。 ワクチン2回接種済みですが、 羽田から山梨の実家までタクシーで到着、 家から一歩もでていない状況が そろそろ二週間。 もうすぐ隔離生活も終了です。 思いがけない帰国で 会いたい人もたくさんいますが、 今回は実家で仕事していようと思います。 家族同士が、コロナ禍ゆえに会えない ような状況が早くなくなると良いですね。 トマトの収穫が気になって仕方ない季節、 立ち会うために8月の末には イタリアに戻っていなくてはなりません。 非常事態宣言中という特殊な状況での 限られた日本滞在、 ひさしぶりの日本の夏を 毎日大切に過ごしたいと思います。 *父の写真は、新婚旅行時のもののようです。 先日、友人から「MARIMOを買った、眺めるのが楽しみで。」と言われ、
半信半疑でいたのですが、彼女の家にお邪魔する機会があったら 本当にまりもがテーブルの上に。 「アマゾンで買うのは偽物が多いけれど、 私はちゃんとVivaio園芸店で買った、本物なの。」と彼女。 パネットーネ職人のBaghi's バーギズの二人のオフィスにも、 KOKEDAMA苔玉を飾っているのを誇らしげに見せられたことがありますが、 想像もしていない日本のものがこちらで愛されていて、 びっくりするときがあります。 なお、まりもを見せてくれた彼女は、 ZAFUつまり座布も瞑想するときに愛用しているそうです。 ミラノに一件、好きなサイズにオーダーできる店があるのだとか。 MATCHA抹茶はかなり広まってきていて、 抹茶ラテを出すバールも少しずつ増えてきました。 GENMAICHAなどという言葉は、 感度の高い友人たちの間では一般的。 またラーメン屋さんも増えましたが、 今日足を運んだオーガニック専門店にも ラーメンが置いてありました。 いまや作る時代になったようです、、。 PANKOパン粉やTEMPURAKO天ぷら粉は 大きめのスーパーであれば販売していますし、 SUSHIにいたっては、お惣菜コーナーのマストに なっているほどです。 他にもコンマリさんの片付けの本について 数人の知人に聞かれたり、出張のときに立ち寄った ドライブインなどでもコンマリ本が積まれているのをみて びっくりしたのも、もう数年前、、。 ニュースや新聞で日本の話題を見ることは ほとんどありませんが(涙) 文化においては、日本ブームは まだまだ広がっていきそうな感じで楽しみです! 一年前の今日、イタリアでコロナのPaziente Zero パツィエンテ・ゼロ
(感染経路がわからない患者)が発見されました。 2020年2月21日。 私はその日、NHK「せかほし」に取材していただいた2週間の出張を終え、 ずっとご一緒した撮影クルーのみなさんと フィレンツェの愛するレストラン「Camilloカミッロ」で最後の昼食をご一緒し、 名残惜しい気持ちを抑え、夕方ミラノに戻ったのでした。 そして帰宅してミラノ郊外でコロナ感染者が発見と知り。 忘れられない、1日となりました。 昨日は法王パパ・フランチェスコとマタレッラ大統領が この一年間に失われた多くの方々に、 また医療関係者で最前線に立って命を落とした方々に祈りを捧げ、 そして医療関係者への感謝をそれぞれが表明しました。 この2週間後にまさかミラノがロックダウンになるなんて よもや考えもしていませんでした。 さまざまな価値観を見直す一年間となりました。 膨大な痛みを伴ったこの1年間。辛い日々の中にも ポシティブな面を少しずつ増やしたい、と心がけてきたつもりですが 振り返ってみると、あまりたいしたこともしていない気がします、、。 読書も片付けも思ったほど進んでいないし(とほほ) ただ学びもありました。 自分の無力を思い知ること、 社会との連帯感、 イタリアという国の姿勢、 人の命を大切にするということ、 大自然を前に、人間はちっぽけであること。 自分の仕事を大切にしたいし、磨きたい =みなさんの心豊かな食卓づくりの役に立ちたい この気持ちも際立ちました。 まだまだ渦中であり、もしかしたらあと一年、 あるいはそれ以上もこうした日々が続くかもしれませんが、 自分が社会の一員としてできることを しっかり取り組んでいけたら、と願っています。 早く世界中に普通が戻ってきますように。 |
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