夢のように素敵で特別な場所。熊本は細川亜衣さんのtaishoji。12月の初日、クリスマスマーケットに合わせて新オリーブオイルを使っての昼食会を企画してくださいました。 12月に入ったばかりの温かい日にクリスマスマーケットは開催されました。 亜衣さんの発想がとても自由で、素材の美味しさを活かすお料理のセンスには脱帽のひとこと。 野菜の旨味が引き出されていて、ひと皿ひと皿素晴らしい美味しさでした。 ピンツィモニオに中国野菜は、八朔なんて考えたこともなかった!そしてなんという美味しさ。
プーリアの豆料理も青菜が添えられて、味わいも風味も豊かに。私たちの文化においしく一歩近づいて。 taishojiの気持ちよく、美しい空間だけでも幸せですが、お料理をいただき天に昇りました。 ご参加くださいましたみなさま、亜衣さん、特別な会をありがとうございました!
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幸せなことに、ここのところほぼ毎年九州に伺う機会に恵まれています。 福岡は+BBBさんや、食材のEssentialさん、レストランのsymさんなど 多くのお客様にお世話になっている街で、食も文化も人も大好きな場所です。 ここ数年スーパーマキイさんに、搾りたてオリーブオイルの時期にご試食イベントで お世話になっています。マキイさんは、私たちの品を幅広く置いてくださっている、 希少な(涙)お客様です。 その度にマキイさんが腕をふるってくれ、その様子を見守りながらさながら料理教室! 私にとって貴重な学びの機会となっています。 マキイさんの食の知識の深さ、舌の確かさは、本人いわく漁師町の農家育ちだから、と。 尊敬する大先輩です。 「何が食べたいと?」に即答するのは、毎回お蕎麦!! 挽きたて、打ちたて、茹でたてのマキイさんが打ってくれるお蕎麦は、 塩につけていただきます。これが楽しみで福岡にせっせと(笑) 今年も福岡のみなさまにお世話になれますように。 この日、アラ(くじ)のしゃぶしゃぶを準備してくれていました!煮付けも教えていただきました。
fogさんにお世話になり開催した東京のイベント、2日目のお料理教室は料理家・渡辺康啓さん。 昨年のオリーブ収穫時には、トスカーナのカペッツァーナにもご一緒し搾油の様子を見学していただけました。ながーくお世話になっている、とても大切な方のおひとりです。 イタリアでご一緒できることも多く、その度に美しく、おいしいお料理を教えてもらっています。 搾りたてオリーブオイルのほかにも、秋に見学していただいた醸造所グエルゾーニの10年熟成のバルサミコの以外な使い方など、なるほど!のヒントが盛りだくさん。 渡辺さんのお料理は、どこを切り取っても美しい、といつも思います。 カーヴォロネロをチリチリにいためて、フェットゥンタ・リッカ。新オリーブオイルと最高でした。右の茄子のソースもぜひも一度味わいたい。。。 赤ワインビネガーとカリフラワーとブラックオリーブを煮込んだお料理。ひとりで全部食べられそうに美味しかったです。 まさかのアイデア、10年熟成バルサミコを目玉焼きにお醤油がわりに!ぴったりマッチして、目から鱗。 玉ねぎをオーブンで焼き、半分には熟成バルサミコ、もう半分にはパンテレリア 島のオレガノ。最高です。 イベントには野村友里さんに久しぶりに会えたり、Bagattoのななえさんや、Drawerのさくさんも来てくださいました。楽しかったなぁ、と秋を今頃今更振り返るのでした。
ジョバンニこと渡辺康啓さん、ご参加くださったみなさま、充実のお料理教室をありがとうございました! なんと今になってしまった、昨年の秋のこと。 2019年の秋、素敵な方々にお願いして実現したお料理教室や、搾りたてオリーブオイルの会。 東京では下北沢fogさんのご親切で、3日間イベントを。 初日は、エリツィンこと岸本恵理子さんに搾りたてオリーブオイルに合うお料理と、 グエルゾーニのお酢を使ったお料理の教室をお願いしました。 昼と夜の会、たくさんの方々にご参加いただき感謝しています。 以前、岸本さんに鰯のベッカフィーコをたらの芽と金柑で作ってもらった時の衝撃! 独特のお料理のセンスは、いつも驚きと美味しさに溢れています。 今回もさすがエリツィン!の驚きの食材使いがいっぱい、 そして誰もが作りやすい、とても美味しいお料理を教えてくださいました。 赤ワインビネガーで煮込んだイチジク!そしてレモンオリーブオイルに合うと教えていただきました 左:北海道の村上農場のお豆にラッファノ(ホースラディッシュ)、右:美しい色の玉ねぎは赤ワインビネガーに漬けただけとのこと!どちらも新オイルにとてもマッチして最高でした。 左:トマトソースを使わない=赤くないカッチャトーレ(猟師風)はローマ風。そしてお酢が利いて、3皿ぐらい頂けそうな美味しさでした。右:カフカの宮下さんがゆずをたくさん差し入れてくださり、それで即興で作ってくれたサラダ!美しく、秋らしさ満載。 参加者の方々に、私たちの品々をお味見いただきまた直接ご説明できる貴重な機会になりました。
葉山からピスカリアの出雲シェフも会いにきてくれ、 fogの関根さんも3日間ずっとお付き合いくださいました(涙)。 私もたくさんアイデアをいただき勉強になりました。 ご参加くださったみなさま、岸本さん、関根さん、本当に有難うございました。 そして数ヶ月も経ってからのご報告、失礼いたしました(汗) 今年の11月下旬も、岸本さんにお料理を教えていただけますように! *写真はil corriere della seraより イタリアの全国紙il corriere di seraに、建築家レンツォ・ピアノが
どう日々を家で過ごしているかのインタビュー記事が載っており、 ミラノの大切な友人・椎名香織さん(デザイナー、Hands On Design代表)が 日本語にしてくださいました。 レンツォ・ピアノは銀座のエルメスビルや関西空港の設計者として知られています。 パリ在住、ジェノヴァ出身のイタリアを代表する建築家です。 以前読んで心に遺っている言葉、建築家は自らが創った空間において 人々がどう行動するかに責任を負う、も彼のものだったような? 以下、香織さんのご好意で、Stay Homeのヒントになればと 香織さんの言葉とインタビュー記事の訳をご紹介します。 <香織さんの言葉> ロックダウン4週間目のミラノで、パリでロックダウン生活を している建築家レンツォ・ピアノのインタビューをコリエーレ・デッラ・セーラの記事で読みました。 4週間もの間、原則として家から出ずに生活するって、誰もが想像さえしたことないと思う。 それも、あれよあれよという間に、10日くらいでなされた決断です。 それがどんな毎日か。 うまく言葉にできないけど、それは本当に特別な時間です。 思ったよりずっと否定的でなく、思ったよりずっと意味ある時間。 考える事以外、何もできない不思議な時間。 そんな今の時間を、レンツォ・ピアノはとても上手に表現してくれているので、 一部を日本語に訳してみました。 レンツォ・ピアノは大好きな建築家です。 そして、一人の人間としても尊敬しています。 題名は忘れてしまったけど、ずっと前に読んだ彼の「現場日記」、 とても素晴らしい本だったの思い出しました。 もし、興味があったら読んでみてください。 私の拙い訳で申し訳ないのですが。(色々考えたのですが、「僕」で訳しました) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 一日中何をしているんですか? みんなと同じように家にいます。唯一僕にできること、仕事、をしてます。 仕事をしていない時は? 考え事。そして、考える事は苦しみでもあります。 僕は明らかに特権階級です。 パリの広場に美しい家を持っています。家を持っていない人のことを考えると心が痛みます。 そして、自分の建築物が今、全て空っぽだと思うと苦しくなります。 僕はこれまでの人生で、人と人が出会い、価値観を共有できる公共の建物を作ってきました。 図書館、講堂、博物館、のように高い価値観を共有できる場所をです。 そんなすべてが、今はほとんど空っぽです。 ホイットニーはニューヨークで最初に閉館した美術館でした。 オープンしている建物は? パリの裁判所、大阪空港。 ウガンダのEmergency(訳注 N G O)の病院はほぼ終了していましたが、 ギリシャの他の3つの病院は建設中です。すべて太陽光発電、ゼロエミッションです。 あとはボローニャの小児病院。これらの現場が最初に再開するでしょう。 本は読めますか? 普段より少ないですね。普通は、1日に30、40ページを読んでいましたが、 今はほとんどが再読です。 今は、過去を振り返る時なのかな。 何回目かわからないけど、「白鯨」を読み返しました。 僕の友人フェルナンダ・ピヴァーノの翻訳本です。 友達とは連絡を取り合っていますか? はい。昨日ジーノ・ストラーダ(訳注 上記のN G Oの代表)と話して、 今日カルロ・ペトリーニ(訳注 スローフードの創設者)と 4月25日に予定している大規模なバーチャル・パーティーの件で話をしました。 リリアナ・セグレ(訳注 イタリアの終身上院議員で、 アウシュヴィッツの体験談を話す活動を続けている) そして、お隣さんの偉大なるブラジル人写真家セバスティアン・サルガドと 奥さんのレリアと息子のロドリゴとも話しました。 あなたのお子さん達とは? 中庭を挟んで20歳のジョルジョが住んでいます。 毎朝、手を振ってイタリアンスタイルで挨拶をしています。夜はチェスをします。 窓から? パソコンで。 海戦のように、D4で塔、D9で馬。 いつも息子が勝つけど。ゲームは2時間も続きます。 でも空白の時間が多いからね。物を考えたり、議論を交わす時間もあります。 他には何をしていますか? 木を見ます。 4月の初めには、広場の木々に葉が育ち始め、 中央の馬術碑の隣にある木々はすでに葉が一杯、他の木々はちょっと遅れてる。 それは僕の心を満たす光景です。葉は自然に育ち、季節はやってきます。 それは治癒のメタファーです。 芝生もきれいだし、空気もきれいだし、空もいつもより澄んでいる。 街は静かで、数羽の珍しい鳥の声が聞こえてくる。 でも現実では、歴史の中で劇的な瞬間を生きていることに変わりはありません。 毎晩8時、静けさを破って聞こえてくる、医師と看護師への拍手が現実を思い出させます。 あなたも拍手していますか? もちろん、フランスではみんなしてます。 それは人がするからではなく、感謝の気持ちです。彼らには本当に感謝しなければなりません。 気取っている場合ではないんです。感情を解放しなきゃいけない。 あなたの今の感情とは? 世界のあちらこちらで苦しんでいる生き物がたくさんいるような気がします。 ポンピドゥセンターはここから1キロの場所にあり、心にかけています。 でも、空っぽです。 私は、社会として、思想として、文明の場としての都市を愛しています。 広場、道、橋、そんな数々を愛しているけど、みんな空っぽです。 それは不条理で、うまく言葉にすることさえできない。 空虚、そういえばいいのかな? 様々な都市のアイデア、都市を建設し、 共存の素晴らしさを表現する空間を作り、自分の経験を生かし、 多様性を価値に変える、そんな僕にとって、今の状況は深い悲しみです。 以前の生活の中の何が一番たりませんか? 正直に言っていいかな。 スマートワーキングすることは、将来への実験になる? そんなこと、バカらしい。 色々な場所に行かなければ、現実からインスピレーションを得なければ、 どうやって仕事する?創造する? 僕は、現実とのコンタクトがとても懐かしい。 物や人とのコンタクトを妨げるこの病気は悪魔だよ。 僕の仕事は、何十個もののボールを使ったキャッチボールでから生まれるんです。 エンジニア、建設業者、工場長、労働者など、ある人が何かを言うと、 別の人がそれをキャッチして、それを送り返し、また別の意味を加えて戻ってくる。 そんなふうにアイデアが生まれてくる。 創造性は常に他人との関わりから生まれ、そしてその後に、一人でテーブルに座り、 デザインし、物を書き、考えることができるんだ。 考える時間はたくさんありますね。 確かに、でも僕は道で、現場で、カフェで、そして歩道を歩きながら考えるんだけど、 今はそれができない。壁に積み上げていく大きなモザイクが僕たちの人生で、 毎日一片を一つ足していくとしたら、今は、そこから離れ、距離をとり、 全体の大きさを眺める時なんだ。 ラヴェンナのモザイク画家たちはこのような作業をしていた。 何が良くて、何が間違っているかを確かめるために、時々モザイクから距離をとる。 知識人のやり方っていうわけじゃない。僕はインテリではないから。 土曜日に段に座って、自分が耕した畑を見ている農民も同じだ。 これが終わったら何がしたいですか? 若者に対して、さらに時間と力を注ぎたい。 もうすぐ、パドヴァ、モデナ、パレルモの3つの公共空間のための3つのプロジェクトに 関わる12人の建築家、上議員議員の若者達とコンタクトを取る予定です。 もうずいぶん前、僕が60歳になった時、妻と二人で日本旅行に行き、伊勢のお寺にお参りしました。 なぜ伊勢神宮が特別なのか知っていますか?" 想像もつきません。 20年ごとに壊され、再建されるのです。 東洋では永遠は静止ではなく連動なのです。 若い人たちは二十歳の時にお寺に来て、その様子を見て、四十歳になったら再建して、 二十歳の人たちを指導します。 それは人生の素晴らしい例えで、最初に学び、次に行い、次に教えます。 地球を救うのは若者たちだから。 若者たちは、私たちが決して見ることのない未来に送るメッセージです。 僕たちがもういない未来を垣間見るためには、 彼らが僕たちの肩に登るのではなく、僕たちが彼らの肩に登る必要があるのです。 最近は本当に外出してないのですか?買い物にも? 本当に出てません。20年来一緒にいるヘルパーが外の用事をすましてくれています。 妻のミリーは、門番になったかのようで、僕を外出させてくれません。 でも、何も困ったことはないですよ。 そして、僕は、同情ということではなく、僕のような特権を持たない人のことを常に考えています。 奥様ともソーシャルディスタンスをとっていますか?それともキスやハグ? いや、僕と妻はしょっちゅう抱きしめ合い、キスしてます。 それはそうでしょう。3週間も一緒に監禁されていて、 同じ運命を抱えているのだから。 でもポジティブに考えることしかできません 今は医師の時、そして、建築家の時が戻ってくる。 そして、僕は人生の最後の瞬間まで仕事を続けます。 |
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