初しぼりに立ち会うため、 カペッツァーナ農園へ 行ってきました。 42度まで上がったという8月の酷暑。 雨が降らない状況で 9月の末に、襲った嵐。 そんな厳しい条件の中、 30%のオリーブの実が 過酷な条件を生き延びて くれているのを見て、 かなり感動しました。 トスカーナの友人のオリーブ畑は まったく実がならずに 収穫ゼロと聞いていました。 ほかにも収穫自体を 諦めた人々の話をたくさん耳にしていました。 それゆえ、最悪のゼロを覚悟したことも 何度もあり、今回この目で美しく 実ったオリーブを見た時は 本当に感慨無量でした、、(涙) 30%しかない、とも言えますが同時に 30%もある!とも言えます。 農園で日頃から愛情をもってオリーブの樹々を 世話する方々のおかげだとおもいます。 そしてオリーブの神様に感謝します、、。 20年来ご愛顧くださっている方々もいる カペッツァーナ 。 ここまでご予約をお待ちいただいたのは、 初めてのこと。 1本でも多くお届けできるように、 カペッツァーナ と話し合って決めました。 搾油してみないと、わからないので。。。 幸い初日の含油量は予想を超える、 14,5%! 通常は9~12%ほどなので かなり良い数字でした。 ただ翌日からは、そこまでは届かず、 シビアに収穫量を見なくてはならない状況です。 そうした状況下、 日本には少しでも多く、と30%を超えて なんとか準備しようと 手を尽くしてくれているのを 滞在中の二日の間、ことにつけ、感じました。 自分たちの分も取らずに、 海外の取引先に回している様子、 ジーンとしました。 ない中で多くいただけとはいえ、 昨年に比べると半分にも 満たない状況です。 ご予約も、かなり限られた量のお届けと なってしまいます。 楽しみにお待ちいただいている皆様には 申し訳ない気持ちでいっぱいです。 毎年、1年間の分をご購入くださる方々も 多いのですが、状況を鑑みて、 少しでも多くのお客様にお届けできるよう、 500ml x6本 のセットについては、1個までと させていただくことを急遽決めました。 本当にこころ苦しいのですが、。 ご理解いただけましたら幸いです。 初日、早速2020年とともに
比較テイスティングをしました。 2021年の搾りたては、 まさにオリーブのジュース! フレッシュでグリーン感溢れながら どこまでもエレガント! 同時に2020年の美味しさも実感! 喉にポリフェノールも感じました。 私の自宅用に1本だけでも2020年で 買わせてもらえる分が 残っているか聞いているところです、、。 まだ返事がこない〜(祈) 新オイルはサンプルを大切にいただきます。 今回はテイスティングセットも 数量限定ですが準備させていただきました。 長くお待ちいただいている皆様の元に 無事にお届けできますように。 ここまでお待ちいただきまして、 本当にありがとうございました!
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9月の末、グエルゾーニの収穫へ。
今年はヒョウの被害がかなりあり、 収穫量は残念ながら昨年の半分ほどでした。 やる気満々でミラノから向かったものの、 最終日ということもあり、 あららというぐらい少量の収穫で 午前中でほぼ終わってしまい、 少し拍子抜け、、、。 それでも彼らが1年間大切に育てたブドウに 触れさせていただき、味わわせて いただく瞬間、瞬間はとても感動的でした。 今年のように収穫量が限られていると、 自然の恵みである美しいブドウに対し、 感謝の気持ちを感じずにはいられませんでした。 普段、電話やメールでやりとりしている グエルゾーニの皆さんと 畑で一緒に食卓を囲んだこと。 とても貴重で嬉しいひとときでした。 なんと言っても普段から働いている 仕事仲間ですから! 地元のトラットリアから 取り寄せてくださったランチは まさにエミリア州! まずは生ハムの王様・クラテッロに ニョッコフリット。 (ラードで小麦粉の生地を上げたもの) この辺りの名物のカボチャのラビオリ、 ヴィゴリという太めのパスタに ベーコンで味をつけて。 テーブルにおいた飲み物は、 ワインでなく今年できたばかりの モスト・ドゥーヴァ (皮ごと煮込んだブドウジュース) このモストを 10%の小麦粉で一緒に煮て固めた 地元のデザートSugoliスーゴリ。 昔の収穫用の木箱を持ってきて 皆の椅子にしていただいたランチは シンプルながらとても気持ちが 温かくなるものでした。 定期的に顔を合わせ お互いの問題を共有しあったり、 今後のプロジェクトを話あったり。 やはり実際に会うことって とても貴重だし、大切なこと。 収穫をお手伝いするはずが ランチをいただきに行っちゃったみたい(笑)。 スタッフのNさんは まだバルサミコのセラーも 見たことがなかったので 良い経験となりました。 生物多様性に富んだ グエルゾーニの畑には 野うさぎや、雉(きじ)も やってきます。 色も香りも良い畑の土に触れて 来年はたくさんのブドウが なりますように、とお願いをしました。 全員が全員がそのミラノでの日曜日。
友人の家の居間で、 小さな小さなコンサートがありました。 素敵なクラシックギターを1時間ほど。 バッハから始まり、最後はアンダルシア 音楽に影響を強くうけた現代音楽まで。 10人ほど集ったお部屋、 彼の奏でる調べに 全員が魅了されました。 名門音楽学校コンセルバトールの 10年目を終了し、卒業試験を 控えたミラノ生まれのエジプト出身Nさんの 卒業試験のリハーサル。 その折にぜひ みなで聴かせてもらいましょう、と 友人が企画してくれました。 コロナ禍で文化的な催しが遠くなり、 久しぶりのギターの調べは、 想像していた以上に心に響きました。 終了した時に、小さなグラスに プロセッコを注ぎ、 誰かがもってきてくれた プチフールを回しながら 彼の試験成功を祈って乾杯! その後みなでピッツァの夕食に。 生きている天然酵母でピッツァ生地を 発酵させているピッツェリアの厨房には、 バーギズのパネットーネ工房と同じ捏ね機が ぐるんぐるんと稼働していました。 年齢も職業もバラバラ。 大工さん夫婦に、弁護士さん、 音楽家4名に、 東京にも長く住んでいた若い建築家夫婦など。 楽しい集いでした。 本日の主役、一番若いギタリストの彼と 話をしたら、なんと彼は エンジニアと音楽の大学を 同時に二つ通い続け、 現在は技師として8時間働いた後に 毎日3~4時間ギターの練習を重ねている、とのこと。 三人兄妹の真ん中で、 お姉さんはピアニストで建築家(ベルリン在住) 弟さんはバイオリニストで医者とのこと、、。 多才な人っているものですね、、 右脳と左脳をフルに使っている感じ。 びっくりしました、、、。 音楽家の中に、シチリア出身の バイオリニストがいて、 先週末私が滞在していた キャラモンティグルフィの出身でした! お父さんがオリーブオイルの 生産者ということでまた話が 今年の出来のことで盛り上がり、、、。 久しぶりに大勢で集まれ、 素敵な音楽に耳を傾けて 楽しいお話を聞き、 お腹にもたれないピザも食べられて 良き日曜日となりました! こちらは10月9日、土曜日の朝です。
こちらのブログにて カペッツァーナのご予約延期のことを お伝えできていないことに気づきました。 メールマガジンにお知らせし ラ・クチネッタのショップでも ご案内を出しておりますが、 ブログではまだでした(汗。反省、、) 私のInstagramなどでも、 「予約しそびれた!」などのコメントや メッセージを頂戴し、 「いえいえ、そもそもまだ予約が スタートしていないのです」と お伝えするようなことも何度か。 楽しみにくださっている方々に お知らせが不十分で申し訳ありません。 2週間前の日曜日、 今やもう忘れがたい9月26日、 嵐がカペッツァーナ農園を襲いました。 昨年の50%の予測量がこの荒天で オリーブの実がたくさん落ち、 30%までと減少してしまったのです。 収穫前の大切な時に、、、。 カペッツァーナの気持ちを想うと 胸が潰れそうです、、。 カペッツァーナはどんな状況であっても 自らの土地のオリーブの実しか 搾りません。 その志の高さ、土地への誇りは 感動的でもあります。 経済的なことを優先したら、 あり得ないことですから、、。 オリーブの実は、搾ってみて初めて その年の含油率(イタリア語では resaレーザと言います)がわかります。 低い時は8%もあれば、 多い時は13%の時もあります。 同じ量のオリーブから採れる量が 毎年変わるのです。 一度搾ってみて、やっと量が見えて来ますため、 初搾りの後で、量が確定したのちに 皆様にご予約いただくことにいたしました。 予測での予約は、 実際にないものをご予約いただくことが ないよう、どうしても確実で安全な量、 つまりかなり少なめにしか ご予約を承れません。 少しでも皆さんにご希望通り、 より多くお届けするため、 一度搾って、量をしっかり確定してから ご予約に入らせてくださいませ。 昨日連絡が入り、10月20日ごろ初搾りの 予定だったが、畑の様子から判断し、 10月25日に搾油所を開ける=搾る、ということ。 まだこのHPやSHOPのご案内は、 10月20日ごろ、と 書いてございますが、搾ってそれから 本数を確定するため、 10月の月末近くになるかと思います。 状況がさまざまに変わり、 ひきつづきお待たせして恐縮ですが、 なにとぞご理解いただけましたら 幸いです。 "Ormai siamo in mano della natura." 「今となっては私たちの運命はすべて 大自然の手に委ねられている。」 カペッツァーナ農園の ベアトリーチェさんの言葉。 メルマガでもご紹介しましたが、 本当にそうだと思います。 嵐の後、この悲劇を教えてくれるため 電話をくださった時に 伝えてくれた言葉です。 20年間お付き合いしてきて、 昨年の豊作を除き、過去10年は 大いなる自然がもたらす結果を 受け入れるしかないことを 実感してきました。 しっかり今年も自然の恵みそのもの、 オリーブのジュースをお届けできるよう 引き続き努力してまいります。 お待ちいただきますことに、 心からの感謝を込めまして。 1本でも多く、お届けできますように! トマトの最後の収穫の立ち合い、 またトマトソースの出荷準備の確認と合わせ、 オリーブの収穫が始まったばかりの シチリアに行ってきました。 ほぼ20年、毎年この時期は足を運んでいますが、 オリーブの収穫は何度見ても飽きないなぁ、と つくづく実感します。 搾ったばかりの、 まだ少し温かい緑色のジュースを 味わう喜び。 1年間がんばって実をならせてくれてありがとう、と オリーブ樹々に語りたくなります。 自然にも、自然の守り手である生産者の方々にも。 カペッツァーナのオリーブオイルが 先月末の嵐で吹き飛ばされて、 昨年の収穫量の30%というような事態の さなかにいると、 さらに感謝の念が生まれます。 「有り難いこと=当たり前ではないこと」 一滴一滴を大切にいただきたくなります。 まだ搾油所は嵐の前と言った感じで、 10月中旬から11月にかけての繁忙期に比べると、 まだ余裕があって、空いた時間でお掃除をしていたり。 いつもピカピカね!とザハラの若き生産者であり、 搾油所のオーナーで責任者のヴィートに話すと、 「E' fondamentale di tutto. 絶対的に根本的なこと」との答え。 どの生産者にも言えることですが、 清掃の徹底加減がその会社の姿勢というか 商品のクオリティに 反映されているなぁ、と感じます。 搾油所がまだ少しゆっくりしている午前中、
搾油所の裏庭で 前日搾ったオリーブオイルをパンとオレガノとともに 日曜日のブランチを。 (そうでした、日曜だったのです!) Colazione di Condatino コラツィオーネ・ディ・コンタディーノ 農民の朝ごはん とヴィートの弁。 揉んで香りを出したオレガノと シチリアの焼き立てパン、 たっぷりの搾りたてオリーブオイル! 光溢れる庭で、 カルッボの樹の下で、 こんな贅沢があるでしょうか。。。 この美味しさを分かち合いたくて オレガノプレゼント中です! |
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