日本に帰国しました。タイミングよく桜を堪能できる時期に帰ってこれて、本当に嬉しい。 写真は、横浜オフィスの近くにて。顧問を交えた今期の振り返りミーティングの前に、20分ほど みなでお散歩。夢のような光景を堪能しました。週末は、山梨の実家でゆっくり過ごす予定です。 東京よりも少し開花が遅いので、タイミングが合えば良いのですが。 とても有難いことに、昨年よりもお取り扱いいただく小売店さんや、 レストランさんとのご縁が増えました。なんて幸せなことと、感謝の気持ちでいっぱいです。 たくさんの方に応援していただき、こうした有難いご縁を頂戴しました。 どうか、その先のお客様に喜んでいただき、そして小売店の方々、レストランの方々にも 喜んでいただいていますように。ご縁が永く続きますように。 私たちの食材は決して売りやすいものではないのですが、販売してくださる方々と 私たちとの間に強い共感があると、少しずつですが、長いお付き合いをさせて いただいていけるのでは、と感じています。 添加物を使用しないで、その分手間や時間をかけて丁寧に作ることの価値や共感の輪と 言うのでしょうか。。。 昨日、とっても嬉しいことがありました。 大切なお取引先のひとつ「ドレステーブル」さんの新事業「トリュフ・ベーカリー」にて オリーブオイル2種に、カーサ・モリミの品を選んでご紹介してくださっていました。 数多くの仕入先がある中で、私たちの品をチョイスしていただけるのは言葉がないほど嬉しいこと。 オフィスの下のショップでも、たくさんの品々を並べていただいています。 ミーティング毎に、たくさんの刺激をいただき、お客様でありながらも 同志のような、仲間のような。 尊敬と共感と刺激があるから、毎回ドレステーブルさんとの打ち合わせは楽しい。 こうした環境でお仕事できることにとても感謝しています。さぁ、4月からも背筋を伸ばして 頑張って行こうと思います。今後とも、よろしくお願いいたします! 下はドレステーブルショップ(現在は臨時閉店中)とすぐ近くの桜。
オリーブオイルのザハラ、グエルゾーニのホワイトバルサミコ酢、10年熟成バルサミコ、 横になっていて見えないですが、マシャレッリのパスタも。
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先週末は、フィレンツェの食の展示会Tasteへ。ほぼ毎年足を運んでいますが、新しい品にアンテナを立ててみるだけでなく、お付き合いしている生産者の方々と顔を合わせてアップデートする大切な機会でもあるのです。 長いお付き合いながら、普段はなかなか会えない生産者、マッセリア・ミロガッロのジェナーロさんとも会えました。「誠実」といえば、この人をすぐ思い出すぐらい真摯な仕事ぶり。カーサ・モリミ自慢のカルチョーフィ(アーティチョーク)はジェナーロの家族が育てる畑から。3月の収穫初めの2週間の大粒のカルチョーフィのみ。朝6時から収穫され午前中のうちに、同じ敷地の加工場にて手作業で瓶詰めにされます。瓶詰めに使うオリーブオイルも自家製の逸品、しかもアーティチョークの隣の畑から。彼らと協働できることは、私たちの誇りです! そして今回は、素晴らしいバルサミコやモスト・ドゥーヴァ(収獲したぶどうを皮ごと煮たジュース)の生産者Guerzoni グエルゾーニも出展。バルサミコの本場モデナ地方にて30年以上も前からバイオダイナミック農法(究極の有機農法と言われている)を実践。栽培した自家栽培のブドウで、じっくり時間をかけて、まろやかなお酢に仕上げています。生産者のロレンツォと奥さんのフェデリカ。貴重なコラボレーション、いつも本当に有り難う!
朝、近所のカフェでコーヒーを飲んでいたら、「Auguri alle tutte le donne! 全ての女性たちよ、おめでとう!」と 言いながら入ってくる男性がいました。そう、今日はFesta della Donna=女性の日。 イタリアではこの日、街中にミモザが溢れます。 今日は久しぶりに待ち望んだ太陽も顔をだして、ミモザの鮮やかな黄色が、真っ青な空に よく映えて春を感じる、心弾む1日となりました。 あちらこちらでAuguri!おめでとう!と声をかけられ、男女問わず友人たちからAuguri! のメッセージ。 仕事の取引先からもこんなメールが。 Oggi, otto marzo è la Festa della Donna. Questa giornata porta con sé la necessità quasi imprescindibile di ricordare tutti gli sforzi compiuti dalle donne di tutto il mondo per ottenere rispetto, emancipazione ed equità sia sul lavoro che nella vita di tutti i giorni. Auguri a tutte le DONNE! 今日は3月8日、女性の日。私たちはこの日、職場および日常生活において女性の尊厳、解放、平等のために世界中で為された努力をよくよく思い出さなければなりません。全ての女性に幸運を! こんなメールを仕事のコラボレーターに書く女性も、そのことを誇る会社も素敵なこと。 職場にもヒューマニティがある(少なくともそうであろうとする人が多い)イタリアは、 素晴らしいなぁと思います。 私たちが今日享受する女性の権利も、半世紀少し前に女性の権利のために戦った人々がいるからこそ。 母親世代、祖母世代に比べてチャンスと自由が格段に多い、私たち。 つい恵まれていることを忘れがちですが、ミモザを翳してこの時代に感謝したいと思います。 男性と肩を並べて競うのではなく、女性らしさを大切にしながら。 Auguri alle tutte le donne! 女性に幸あれ! 左下:朝のカフェ、右下:野菜の間に飾られたミモザ、市場の八百屋さんにて
夜の散歩途中にて 日本出張が少しずつ近づいている。日本に持って行く数々のサンプルや、緊急に手配が必要なもの
などで、ダンボールの山がどんどん増えていく。 スーツケース2つとトローリー1つに、山のようなサンプルをギュウギュウに詰めて 人間宅急便のように飛行機に乗るのが常なのだけれど、予想以上に今回は恐ろしく重くなりそうで、 どうやって電車に乗れるか(なんとこの荷物でフィレンツェ、ローマから日本へ発つという 無謀なプラン、、、。まさかこれほどに荷物が予定ではなかった、、、)今からハラハラしながら 過ごしている。そして、全てのサンプルがちゃんと着いてくれるかも、ハラハラしながら電話をしまくり、 無事に着くようにひたすら祈っている。 本当の締切日よりも1週間前に締め切りを設けていると、なんとかやっと間に合うということを 何年もかかり身につけた。そして日本のようにメールを送ったらやってくれるということは ほぼあり得ず、ひたすら電話で追いかけないと、動いてもらえないということも、 たくさんの痛い経験を経て学んだ。 サンプルをお願いする=新商品選定にあたり、毎回とても悩むことがある。 私たちは、自分たちが心から良いと思うものをお届けしたい。 自然の恵み、昔ながらの智慧、人の手(経験を積んだ手)が介在することを 大切にし、当然、添加物が使用されていないものをラインナップし続けている。 添加物を製造過程でも使用しないように(ラベルに表記の必要がなくても)、 大きなロットになっしまっても(小さな私たちには背伸びな行為ながら) 特別なレシピで作ってもらうこともある。 これは生産者の方にも負担をかけることになるが、そこはどうしても 大切にしたく、譲れないところでもある。 低温殺菌などができない食品であれば、当たり前に賞味期限は短くなってしまう。 そうすると飛行機で取り寄せなくてはならないこともある。 結果、どうしても価格が高くなってしまう。これはどうなんだろう、、、。 また素晴らしい品でも、あまりに高いのはやっぱり躊躇してしまう。 本当に喜んでいただける価格帯なのか、自信をもって「ぜひどうぞ!」と 言えるのかどうか、、。 様々なリソース(人力、資金力など)が限られている私たちだから、 ラインナップするものは心から自信をもって勧められるものでないと とてもやっていけない。 食卓で「美味しいね〜」と幸せな気持ちになっていただけることが、 私たちのミッション。それには、どうしたって品質と価格の関係も重要だ。 同時に、膨大な手間をかけて素晴らしい品をこの世に生み出してくれている生産者の人々の 仕事にもしっかり報いたいし、仕入れることで彼らの仕事を讃え、次世代に伝えて欲しい。 あぁ、悩ましい。。この点は、限りなくいつも悩ましい。 生産者、お客様、そして私たち。関わる人々が無理なく長く幸せになることは何なのかな、と 今日もまた悩ましいのでした、、、。 つい先日まで、陽射しの中に春の足音を感じられそうだったのに、 ここ数日の冷え込みはとても厳しく、以下の通りイタリア中央部トスカーナは カペッツァーナ農園から雪景色が届きました。 雪はオリーブの樹に悪影響なのでは??と心配だったのですが、先日 カペッツアーナの農学博士であるフィリッポから、以下の言葉を教えてもらいました。 Sotto la pioggia, c'e' fame. ( 雨が降ると、腹が減る=実りなし) Sotto la neve, c'e pane.(雪が降ると、パンがある=実りあり) カペッツァーナのような有機栽培では、雪は虫の卵などの病気やトラブルの種を 根絶してくれるそうです。 数日前は、南イタリアでも大雪。 普段は冬でも太陽が降り注ぐローマにさえも雪が振りニュースに。 首都ローマは雪に備えていないので、都市が機能せず電車ダイヤが何時間も狂い、 寒い中にアナウンスさえもない状態で、ローマ駅で何時間も待たされた出張者や旅行客の 怒りが爆発、そして返金などの長蛇の列、クレームの嵐が吹き荒れたそうです。 (驚かないですが) 3月4日に総選挙を控えたイタリアでは『雪さえも極右政党の票に貢献するのでは』と、 こうした事態を心配する声も上がるほど。(極右は『北部連合』という名で、 GNPの大部分を生み出す北イタリアに重きを置いた政党) 現在の政権は、中道左派ですが、これがどうやら続かなさそう、、。なぜなら党内の 仲違いで二つの政党に分かれたから。(戦略的にかなり間違っているけれど、何度も これを繰り返していると聞きました、、涙)一方、中道右派と極右派は手を携えて票を まとめる方向にあるのだとか?(友人情報) お願いだからベルルスコーニの再来だけはやめてくれ、と心から祈るのでした。 実際、最近ニュースでもこの顔がよく登場して憂鬱になります。 友人たちからは『これでまたイタリアが20年後戻りをする、、、』と絶望の声。 税金や固定資産税をカットする政策で、嫌いだけれどやっぱりお財布には優しい方が、 と票が集まると聞きました。とほほ。そんな人々に警告をならすためなのか、 とあるNPOがミラノ駅、ローマ駅で、イタリア政府の莫大な借金総額を電光掲示板に 表示しているそうです。よく考えて投票しなさい、というメッセージなのでしょう。 さてそんなことはさておき、下はプーリアの有機オリーブオイルの生産者ラグーソが 送ってくれた写真。南のプーリアも数日前は、こんな状況。 ミラノも今朝から雪。まだまだコンコンと雪は降り続いています、、。
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Casa Morimi
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