夜の散歩途中にて 日本出張が少しずつ近づいている。日本に持って行く数々のサンプルや、緊急に手配が必要なもの
などで、ダンボールの山がどんどん増えていく。 スーツケース2つとトローリー1つに、山のようなサンプルをギュウギュウに詰めて 人間宅急便のように飛行機に乗るのが常なのだけれど、予想以上に今回は恐ろしく重くなりそうで、 どうやって電車に乗れるか(なんとこの荷物でフィレンツェ、ローマから日本へ発つという 無謀なプラン、、、。まさかこれほどに荷物が予定ではなかった、、、)今からハラハラしながら 過ごしている。そして、全てのサンプルがちゃんと着いてくれるかも、ハラハラしながら電話をしまくり、 無事に着くようにひたすら祈っている。 本当の締切日よりも1週間前に締め切りを設けていると、なんとかやっと間に合うということを 何年もかかり身につけた。そして日本のようにメールを送ったらやってくれるということは ほぼあり得ず、ひたすら電話で追いかけないと、動いてもらえないということも、 たくさんの痛い経験を経て学んだ。 サンプルをお願いする=新商品選定にあたり、毎回とても悩むことがある。 私たちは、自分たちが心から良いと思うものをお届けしたい。 自然の恵み、昔ながらの智慧、人の手(経験を積んだ手)が介在することを 大切にし、当然、添加物が使用されていないものをラインナップし続けている。 添加物を製造過程でも使用しないように(ラベルに表記の必要がなくても)、 大きなロットになっしまっても(小さな私たちには背伸びな行為ながら) 特別なレシピで作ってもらうこともある。 これは生産者の方にも負担をかけることになるが、そこはどうしても 大切にしたく、譲れないところでもある。 低温殺菌などができない食品であれば、当たり前に賞味期限は短くなってしまう。 そうすると飛行機で取り寄せなくてはならないこともある。 結果、どうしても価格が高くなってしまう。これはどうなんだろう、、、。 また素晴らしい品でも、あまりに高いのはやっぱり躊躇してしまう。 本当に喜んでいただける価格帯なのか、自信をもって「ぜひどうぞ!」と 言えるのかどうか、、。 様々なリソース(人力、資金力など)が限られている私たちだから、 ラインナップするものは心から自信をもって勧められるものでないと とてもやっていけない。 食卓で「美味しいね〜」と幸せな気持ちになっていただけることが、 私たちのミッション。それには、どうしたって品質と価格の関係も重要だ。 同時に、膨大な手間をかけて素晴らしい品をこの世に生み出してくれている生産者の人々の 仕事にもしっかり報いたいし、仕入れることで彼らの仕事を讃え、次世代に伝えて欲しい。 あぁ、悩ましい。。この点は、限りなくいつも悩ましい。 生産者、お客様、そして私たち。関わる人々が無理なく長く幸せになることは何なのかな、と 今日もまた悩ましいのでした、、、。
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