明けましておめでとうございます。 イタリアは今日のEpifaniaエピファニアという祭日で クリスマス休暇がいよいよ終了します。 年末年始はトスカーナの南、Val d'Orciaヴァル・ドルチァの 小さな村の友人の家で過ごさせていただきました。 どこを切り取っても絵葉書のように美しい丘陵地帯。 一年で一番寂しい季節、ということですが私にとっては どこをみても素敵で、わぁ!わぁ!といちいち 声をあげてしまいます。 お世話になっている友人の提案で年越しは オープンエアの温泉へ。 感染が突然多くなったイタリアですから、 人の少ない野外で新年を迎えることにしたのです。 到着したら、驚くほど素敵な場所!
Bagni Vignoni バーニ・ヴィニョーニといい、 風情あるこの場所の歴史は16世紀に遡るそうです。 温泉自体はエトルスキの時代、ローマ時代から 長く人々に愛されてきたそう。 思いがけず湯煙の中で幻想的に迎えた2022年。 どんな年になるでしょうか。。 Bagni Vignoniバーニ・ヴィニョーニについて ここに連れて行ってくださった、 敬愛する友人の椎名香織さんの文章をご紹介します。 https://note.com/moko2015/n/n570923cdc82d アンドレイ・タルコフスキー監督の映画「ノスタルジア」が とても観てみたくなりました。 迎えたお正月は、暖炉でお餅を焼いて お雑煮を作りました。 みなさんにとって素晴らしい1年となりますように。 本年もどうぞ宜しくお願いいたします! * オンラインショップではお年玉セールを1月8日まで開催中です。 ぜひご覧になってみてください!
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週末、思い立ってリグーリアへ。
昨年の夏、1ヶ月ほどお世話になったお家に この週末お世話になることができました。 ミラノから電車でのんびり、車がなくても 来れてしまうのが嬉しい、リグーリア。 天気予報は雨でしたが、 今日・土曜日はほんの少し通り雨だけ。 潮の香りと、波の音がこんなに恋しかったなんて! これから10月下旬まで、 1年で一番出張も多い季節。 楽しい季節ですが、仕事も満載。 その前に、まさにエネルギーチャージ! 観光化しているリグーリアですが、 このあたりはいたってローカル、ノーマル。 人も親切でのんびりしていて、 これまた癒し。 まずは大好物のAlici Fritti カタクチイワシの フライとともにアペリティーボ。 明日もなんとか天気がもってくれますように。 ジェノヴェーゼ(バジルペスト)、 フォカッチャ・ディ・レッコと マストの美味しさがまだあります。 シチリアは海辺の街ドンナルカータにある、友人が営むレストラン " イル・コンシッリョ・ディ・シチリア”へ。 コロナ前の2月、NHKの番組「世界はほしいモノに溢れている」の 撮影でお邪魔し、シェフ・アントニオにゴールデンイエローの ダッテリーニの使い方を教えてもらった以来。 この地で揚がった新鮮な海鮮、シチリアの大地の恵みを使い、 素材の繊細な風味を活かしたお料理が素晴らしいアントニオ。 今回、さらに腕をあげていました! 写真右上は忘れがたき美味しさ、ズッキーニのクレーマ・ミント風味。 リゾットはフィノッキオ(ウイキョウ)のクリーム。 シチリア産夏の黒トリュフをたっぷり使っています。 衝撃的だったのが、リゾット米がバスマーティ種だったこと。 つまりインドの軽やかなお米で仕上げていました。 シチリアの素材ととてもマッチ。小さく切ったウイキョウをふりかけて。 アントニオのカンノーリの美味しさたるや。 直前に詰めています。クリームがとてもフレッシュかつ軽やか。 何個でもペロリと行ってしまいそうです。。。 姉さん女房であるロベルタは、10年前に結婚してレストランを夫婦で営むように なる前は、フードジャーナリストとして活躍していました。 ロベルタの本が店内に並びます。 右側はお手製のジャム。ビターオレンジにウイスキーを使ったり、 ここでも彼らならではのツイストが効いたものばかり。 コロナのロックダウンが解除された後、どんなことになるのかと
二人とも心配していたようですが、夏は大繁盛だったとのこと。 みな外国に行けなくなったので、シチリアに行く人も多かったようです。 例年より、良いお客様が多かった、と教えてくれました。 10月に入っても海水浴をする人も目立ったドンナルカーナ。 テラスもとても気持ちよく、アントニオが作ってくれる 軽やかでありつつ、しみじみ美味しいお料理をまだ夏の名残の中で いただくことができました。ミラノはすっかり秋だったので、 眩しい太陽を浴びて、夏が戻ってきたようで嬉しくなりました。 旅行がまたできるようになったら、ぜひシチリアにも! ぜひこのレストランで獲れたての魚料理と豊富なナチュラルワインを お楽しみください!最高ですよ。 "Il Consiglio di Sicilia" Via Casmene, 79, 97018 Donnalucata, Scicli RG 340 944 8923 昨日バーリに到着。日頃は利用者が少ないバーリ空港ですが、今回はバカンス客でごった返していました。そうでした、いまは7月、バカンスシーズン真っ盛り。
空港からそのまま、“ラ・プロンタ”シリーズの生産者であるチベリーノのオフィスに直行し、さらに美味しくするためのアイデアについて話し合いの後、仮説に基づいて試作、試作、そしてまた試作。オール・イン・タイプの“ラ・プロンタ”は、高級食材店を長く営んできたチベリーノ一家の、食材の知識とノウハウを結集した商品。それだけに、より美味しく召し上がっていただくための試作、新商品のアイデアの試作には、自然に熱が入ります。 1日ではとても十分でなく、今日も朝からまる一日中試作。どれだけ違うパターンのパスタを食べたか考えると、気が遠くなります、、。あれやこれやのこちらの要求に、粘り強く応えてくれ、しかも彼らの経験値をマキシマムに活かしながら仮説を立て続け、面倒くさがらずにあれこれ試してくれるチベリーノのチーム。貴重なコラボレーションに、感謝。 今朝、ホテルに迎えにきてくれた際、オフィスに行くのに少し遠回りして海の近くを通ってくれるようにお願いしました。仕事とはいえ、美しい海がすぐ近くにありながら海を見ないで帰るなんて、悲しすぎるではないですか。 漁師市場は活気に満ちていました。プーリアは日本と同様、生で魚介類をいただく食文化が継承されている土地。漁師市場でも、ウニや牡蠣、タルトゥーフォと呼ばれる貝など、地元で獲れた海の幸がいっぱい。そしてバーリの名物、タコを岩や床で叩き、水を入れたバケツで揺らす、の図。ほんの10分ほどですが、太陽の下で南国の漁師さんたちの威勢のよい掛け声に、元気をもらったのでした。 それにしても、写真だけ撮りまくって何も買えずにごめんなさい、、、。 昨日の土曜日は、日本からいらした大切なお客様とヴェローナで合流して打ち合わせ。
ヴェローナは以前に半年ほど住んだ街ではありますが、それでも来る度にうっとりするほど美しい街です。ロミオとジュリエットの舞台としても有名なこの街は、毎年ヴァレンタインにたくさんの観光客が訪れます。そんな時期と重なったこともあるのでしょうが、街の中心はとにかくすごい人。 ランチタイムは、今話題になっているピザ屋さん“SAPORE'サポレ”で。 ヴェローナ(北のヴェネト州ですよ、南でなく!)でピザ???という反応についなるのですが、 ところがどっこい、サクサクとおいしく、またお腹に軽いと大評判。いわゆる新しいトレンドの、ポスト・ナポリピザ。 天然酵母、あるいは生きた天然酵母を使ってつくる、さまざまな創作ピザ。素材は最高級のものばかりを厳選、ピザと合わせます。30ヶ月熟成のごく薄くスライスした生ハムや、プーリアのブッラータなど、イタリアのベスト・オブ・ベストを。 中国のマントウのように蒸したピザ、外はカリカリ・中はふんわりピザ、商標も取っているクランチとダブルクランチのサクサクピザなど、ピザはナポリと言っていられないほど美味しくて、こだわっていて、またメニューも斬新で豊富、楽しいピザの新しいフロンティア。販売しているビールは、同じく活きた酵母を使ったイタリア最高級ビール“バラデン”。菊芋のピッツァなど、驚きのトッピングも。大勢でいろんなピザを楽しめました。 |
Casa Morimi
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