そのこの週末、『イタリアのおへそ』ウンブリアに行ってきました。 もう10年近いお付き合いになる、パスタ生産者マシャレッリが創業150周年にあたる今年、 ウンブリアのフォリーニョという街で毎年開催される『i primi di Italia イ・プリミ・ディタリア』にて その功績と歴史を表彰されることになり、その表彰式にご招待いただいたのでした。 私たちがお付き合いさせていただいている生産者の方々は、家族経営の方がほとんど。 マシャレッリも例にもれず、家族総出で何でもこなしながらパスティフィーチョ(パスタ工房)を 営んでいます。本当に感心するほど、家族全員、とてもよく働きます。 (イタリア人は働かないと思う方も多いでしょうが、よく働く人々も いるのです。田舎のトラットリアなどに行くと、たくさんのテーブルを たった二人で担当、テキパキと目が回るほどによーく働く人をたまにみかけます、、、) 働きものの嫁のキアラ、5代目アゴスティーノ、 寡黙で働きものの4代目のオラツィオ(ついパパ!と呼んでしまう)、 そしてしっかりすべてを見守るマンマ。 下の表彰式当日の写真は、6代目のイレーネとラケーレとともに。 イタリアで職人のパスタ工房として、150年続いているところ、 また5代に亘り、すべて同じ家、同じの血で受継がれているところは 他にないそうです。パスタメーカーとしては一社より古いところが あるようですが、職人レベルでは、マシャレッリが一番歴史があるそうなのです。 その功績を讃える受賞が決定、さぁ、これはお家の一大事。 すぐに私にも連絡があり、重要な祝賀の席なので、ぜひ出席してほしい、と。 日々頻繁に連絡をしていても、顔を合せられるのは、年に一度あるかないか。 こんな重要な機会を逃してなるものか、と二つ返事で快諾し、 いそいそとウンブリアはフォリーニョまで出かけて行ったのでした。 イタリアでは、仕事とはいえ、人と人としての関係を大切にします。 なので、家族全員の名前はもちろん、おじさん、おばさん、おじいちゃん、 おばあちゃん、いとこ達の名前まで、覚えることも。 (覚えきれないから携帯にすぐメモ) こうした家族付き合いは、とても素敵だけれども、 それだけでなく、、、覚悟も要ります。 今年の春には、南イタリア・プーリア州の生産者のお子さんの洗礼式の祝賀に お呼ばれし、11時から21時までの長い長い長いランチを大家族のご親族と ともにした記憶に新しく、、、。とっても光栄、ただ体力と強い胃袋も不可欠。 それでも、家族のように受け容れてくださるその気持ちが何よりも嬉しいし、 あぁ、この人たちが守っている素晴らしい仕事、その価値を 仲間として多くの人に知っていただきたい!と毎回改めて思うのでした。 さて話は今回のウンブリアに戻りますが、マシャレッリのホームタウンである アブルッツォ州のプラトラ・ペリーニャから授賞式出席のためにいらしたご一行様は なんと40名!バスをチャーターしてのウンブリア入。18時の記念式典、レセプション、 そして21時の表彰式が終るとみなさんバスに乗って、3時間かけて またプラトラ・ペリーニャへ戻っていかれました。 もし表彰式(イタリア料理の巨匠ヴィッサー二氏も舞台に登場)の後、 祝賀会があろうものならば、私は間違いなく次の日は1日寝込んでいたでしょう。 さぁ、まだ記憶がある今のうちに大家族の名前、誰が誰だったかメモをしておかねば! それにしてもフォリーニョは驚くほど、美しい街でした。一番下に数枚写真を。 予期しない美しい街の発見に、イタリアの底力を感じた出張でもありました。
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