一年前の今日、イタリアでコロナのPaziente Zero パツィエンテ・ゼロ
(感染経路がわからない患者)が発見されました。 2020年2月21日。 私はその日、NHK「せかほし」に取材していただいた2週間の出張を終え、 ずっとご一緒した撮影クルーのみなさんと フィレンツェの愛するレストラン「Camilloカミッロ」で最後の昼食をご一緒し、 名残惜しい気持ちを抑え、夕方ミラノに戻ったのでした。 そして帰宅してミラノ郊外でコロナ感染者が発見と知り。 忘れられない、1日となりました。 昨日は法王パパ・フランチェスコとマタレッラ大統領が この一年間に失われた多くの方々に、 また医療関係者で最前線に立って命を落とした方々に祈りを捧げ、 そして医療関係者への感謝をそれぞれが表明しました。 この2週間後にまさかミラノがロックダウンになるなんて よもや考えもしていませんでした。 さまざまな価値観を見直す一年間となりました。 膨大な痛みを伴ったこの1年間。辛い日々の中にも ポシティブな面を少しずつ増やしたい、と心がけてきたつもりですが 振り返ってみると、あまりたいしたこともしていない気がします、、。 読書も片付けも思ったほど進んでいないし(とほほ) ただ学びもありました。 自分の無力を思い知ること、 社会との連帯感、 イタリアという国の姿勢、 人の命を大切にするということ、 大自然を前に、人間はちっぽけであること。 自分の仕事を大切にしたいし、磨きたい =みなさんの心豊かな食卓づくりの役に立ちたい この気持ちも際立ちました。 まだまだ渦中であり、もしかしたらあと一年、 あるいはそれ以上もこうした日々が続くかもしれませんが、 自分が社会の一員としてできることを しっかり取り組んでいけたら、と願っています。 早く世界中に普通が戻ってきますように。
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