今日は朝から日本のオフィスとミーティングでした。
頭も煮詰まってきて、お昼過ぎに気分転換もかね、 街の中心・ドゥオモの近くまで。 気になっていた食材のお店にリサーチが目的です。 久しぶりにドゥオモ(大聖堂)を目にしました。 足を怪我して以来、長く歩くことができていなかったので、 その感慨もひとしお。 それにしても観光客の姿がないドゥオモの近辺は 少し寂しく見えもしました、、。 イタリアは3月25日まで、州の間の移動禁止が延長へ。 春めいてくると、みなあちこちに行きたくなりますが、 まだまだ我慢のようです。 イギリスでは、ワクチンの接種が順調に進み、 急激に感染率が下がっているとニュースを聞きました。 イスラエルはさらに一歩進み、 ほぼ日常の暮らしに戻りつつあるとか。 私の仕事でいうと、まだまだ普通が戻ってくるには 時間がかかりそうです。 新商品のリサーチや、生産者の方々と出会う機会の展示会が ずっと中止になっていますし、 日本のお客様のところにも伺えません。 いまできることとしたら、ミラノのお店を巡り情報をあつめたり、 ネットリサーチといったところぐらいです。 今朝も多くのシャッターが閉まっている様子を ミラノのど真ん中でも目にしたので、お仕事できているだけで 感謝しなくては、と思います。 それぞれ簡単ではない状況ですが、 みながそれぞれ、なんとか乗り切れますように。
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一年前の今日、イタリアでコロナのPaziente Zero パツィエンテ・ゼロ
(感染経路がわからない患者)が発見されました。 2020年2月21日。 私はその日、NHK「せかほし」に取材していただいた2週間の出張を終え、 ずっとご一緒した撮影クルーのみなさんと フィレンツェの愛するレストラン「Camilloカミッロ」で最後の昼食をご一緒し、 名残惜しい気持ちを抑え、夕方ミラノに戻ったのでした。 そして帰宅してミラノ郊外でコロナ感染者が発見と知り。 忘れられない、1日となりました。 昨日は法王パパ・フランチェスコとマタレッラ大統領が この一年間に失われた多くの方々に、 また医療関係者で最前線に立って命を落とした方々に祈りを捧げ、 そして医療関係者への感謝をそれぞれが表明しました。 この2週間後にまさかミラノがロックダウンになるなんて よもや考えもしていませんでした。 さまざまな価値観を見直す一年間となりました。 膨大な痛みを伴ったこの1年間。辛い日々の中にも ポシティブな面を少しずつ増やしたい、と心がけてきたつもりですが 振り返ってみると、あまりたいしたこともしていない気がします、、。 読書も片付けも思ったほど進んでいないし(とほほ) ただ学びもありました。 自分の無力を思い知ること、 社会との連帯感、 イタリアという国の姿勢、 人の命を大切にするということ、 大自然を前に、人間はちっぽけであること。 自分の仕事を大切にしたいし、磨きたい =みなさんの心豊かな食卓づくりの役に立ちたい この気持ちも際立ちました。 まだまだ渦中であり、もしかしたらあと一年、 あるいはそれ以上もこうした日々が続くかもしれませんが、 自分が社会の一員としてできることを しっかり取り組んでいけたら、と願っています。 早く世界中に普通が戻ってきますように。 隔週土曜日に行なっているFacebookのグループのライブ、 今日はレモンのおはなしをさせていただきました。 その中で、LIMONAIAリモナイアについて触れました。 上の写真は北イタリアのガルダ湖畔のリモナイア。 1800年代に湖に向かってこうしたテラスのことを ガルダ湖ではリモナイアと呼ばれています。 ガルダ湖は北でありながら、その地形の特性により macchia di mediterraneaマッキア・ディ・メディテラネア と言われる、 温暖な地中海気候に恵まれ ブーゲンビリアやレモンが栽培されています。 またオリーブ栽培の最北の地でもあります。 写真の下は、トスカーナのカペッツァーナ 農園内の メディチの館に作られたリモナイア。 こちらのリモナイアは、数世紀前に作られた貴族の館に 鉢植えレモンを冬の間置いておく場所を指します。 昨年2月、つまり一年前に撮った写真で、 いまもカペッツアーナでは陽がたっぷり射すガラス張りの サンルームのような場所に、レモンを移しておきます。 その昔レモンは富を象徴し またそのエキゾティックな美しさ、 飲み物に数滴垂らすと味が変わってしまう、 マジカルなフルーツとして 貴族の館にはたくさんのレモンが飾られたようです。 左下の写真はシチリアの州都・パレルモで撮った屋台の写真です。 LIMONATA AL SALE塩のレモネード と書いてあるのが 読めます。 シチリアではレモン果汁に塩を入れるバージョンも よく飲まれているのです。 また右下の写真は、レモンを栽培する農学博士が子どものときに よく食べたというサラダ。レモンをスライスし、塩・胡椒に イタリアンパセリにオリーブオイルをかけただけ。 美味しいレモンの産地ならでは、ですね。 その農学博士に
エトナ山の麓のレモンは、皮に精油を多く含んでいると 教えてもらいました。 私たちがご紹介しているレモンオリーブオイルは エトナ山の麓で育ったレモンとオリーブの実を 一緒に潰してペーストにしています。 おいしさの秘密がひとつわかりました! 先日、味噌を仕込みました。
大豆ではなくて、有機のひよこ豆で。 昨年ひよこ豆で仕込んだ味噌が、とても美味しく仕上がったので。 麹は日本から持参し、冷凍庫に保管していた生麹と マルケ州の友人が仕込んだ米麹を合わせたもの。 なんとか2kg味噌を仕込むのに、間に合わすことができました。 ただいま、発酵・熟成させています。 ロックダウンになり、また日本に帰れない状況となった後、 あるものでなんとかやってみる、 というチャレンジをするようになりました。 餃子の皮や干物、パンから挽いたパン粉(最近は日本のパン粉が 売られるようになりましたがなりましたが)、味噌、塩麹やぬか床。 来年には麹も自家製にチャレンジできたら、と思うようになりました。 自家製の良いところは、自分の納得する材料を使うので 品質に安心できるところ。また手作りすると愛着も湧くし、 何よりも楽しいですよね! すり棒は、日本から持ってきた山椒の樹で作られたもの。 祖母が常に使っていたものなので、祖母と一緒に 味噌を仕込んでいるような気持ちになりました。 半年後ぐらいじっくり熟成させて、 美味しいお味噌が出来上がりますように! 今日は曇り空のミラノです。
市場に足を運ぶたびに、お花屋さんに並ぶ花々の色が少しずつカラフルに。 左は、ベランダの鉢を植え替えるために買ってきたもの。 シャベルがないことに気づき、そのまま待機中、、。 早く買わなくては! 右のお花は、昨日いただいたもの。 お花をいただくのは、いつ何時でも本当に嬉しいものですね。 お花を嬉しく眺めながら、 土曜日にLIVEでお話するレモンの画像を探したり、 次回の発注のための情報をまとめたりしているうちに、 あっという間に午前中がすぎて行きました、、。 さて。 今朝、とっても嬉しいお客様からのメールを頂戴したのです! ロマーノのレモンオリーブオイルをご愛用くださっているのですが、 失礼ながら、どんな風に使ってらっしゃるのか 思い切って伺ったところ、想像もしていないような使い方を さまざまにご連絡くださいました! 日々のヘルシーでおいしい暮らしに、 私たちの品を豊かに活かしてくださっている様子を 惜しみなく教えてくださったのです! 私たちの知恵には限りがあり、お客様に伺うと 使い方もぐぅんと広がるなぁ、とつくづく感じたのでした。 スタッフ一同、感激中です。 もしご了承いただけた場合、 こちらでもまたご紹介できたらと思います! なおレモンオリーブオイルは長く欠品で ご迷惑をおかけしておりますが、 3月1日よりご予約をお受けする予定です。 また改めてご案内したいと思います! |
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