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La Cucinetta* 
ラ・クチネッタ
イタリアの小さなキッチンから

スカラ座の夜

25/1/2018

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先週、棚からボタ餅が落ちてきた。
スカラ座で今夜行なわれるProva Generale(最終リハーサル、ゲネプロ)のチケットがあるから行かないか、と夕方18時頃ごろ友人から連絡が入る。40分後にスカラ座の前に行けば、彼の友人でスカラ座の舞台美術に携わる友人が、チケットを握って待っていてくれるという。

チケットは2枚、演目はヨハン・シュトラウスの『Il Pipistrelloこうもり』。

ほぼ同時に手をあげたのは、私と同世代で我が家の隣に住む、在イタリア20年以上の日本人の友人。仕事をなんとか終え(たことにして)、慌てて少しマシな格好に着替え、彼と家の下で待ち合わせし、ミラノのド真ん中・ドゥオモからすぐ近くのスカラ座に向かって早足で歩くこと20分。無事に約束の時間にスカラ座に到着、チケットを友人の友人から有り難く頂戴する。ミラノは小さな街なので、本当に有り難い。

ゲネプロというのは関係者しかいないので、指揮者もオーケストラもジーンズなど私服でカジュアルな格好。また馴染みも多い観客ということもあり、最終リハーサルといえ、なんだかリラックスした雰囲気が流れる。一方で、オペラ関係者の観客ゆえ、ステージを見守る眼は真剣かつ愛情に満ちているようだった。過去2回だけゲネプロを見れた、ごく限られた経験の中での感想でありますが。

舞台の歌い手カンタンテ達は、本番の衣装に身を包んでの最終リハーサル。このオペレッタは、誰でも知っているワルツが満載、話もごくシンプル、とにかくとにかく楽しい。あぁ、オペラあるいはオペレッタとは、その時代の大きな娯楽だったのだなぁ、、と実感。

今回はモダンなセッティングで、主役達は現代のイタリアンファッションに身を包み、壁にはウォーフォールが飾られ、イタリア現代社会ならではの税金や政治のジョークも満載。舞台は、観客とともに双方向で作るという話を想い出す。そういえばこんな話しがあった。同伴の友人は、自宅で多くの人をもてなすのだが、ある日若手の日本人指揮者が招かれた席に、私もご一緒させていただいた。彼は指揮棒を振っている最中、後ろから観客のエネルギーを感じることがあるという。

もうひとつ、私が忘れ難い話しは、意識というかテレパシーというか、見えないコミュニケーションの話。彼が指揮を振っていて、たとえば何かの奏者の音を頭の中で描き忘れていると、その奏者は演奏に入ってこれないという。これは次元は(かなり)違っても、私のような仕事にも通じるのではないかとふと思った。例えば、なにか新しいプロジェクトが舞い込んでも、そのプロジェクトに意識や気持ちを配らないと、そのまま消えてしまう。とにかく形にするには、まず意識をそこに持っていくというか、気持ちやエネルギーを送るというか、常に思い描くというか、、。

さて私たちの席は、天井桟敷の中でも一番上の上、階段を上りに上り、遠く下に見える舞台。。。ただ幸運なことに舞台に割と近く、スカラ座バレー団の群舞のシーンなども、とてもよく見えたのでした。なんせタダなもので、文句も言えたものではありません。ただただ感謝、感謝。

楽しかったねぇ、となんやかんやと二人で話しをしながらまた歩いて23時に家の下に到着、余韻を楽しみプロセッコでも一杯、ということで、彼の家に上がりこんだところ、ヴェネト州トレヴィーゾに行った際買って来たパスタとパスタソースでぱぱっと夜食を準備してくれる。本当にまぁ、美味しいものがある家で、私の運をここに使い切ったら困る、と思うほど、この友人には日々助けてもらい、また楽しい思いをさせていただいている。

ベニスの上の方にある美しい街トレヴィーゾ(一番行ってみたい街)のビゴリと、パスタソース。パスタソースは玉ねぎとアンチョビ。茹でるだけで15分ぐらいかかるしっかりしたムッチリパスタに、このソースをたっぷりかけていただくのが、本当に美味しくて。もちろん、素材はいたってシンプル、添加物なし。地方の昔ならではのこうした食品は、イタリアの宝。ずっと残っていてほしい。二人でワルツを口ずさみながら、パスタをほおばり、いつものごとく馬鹿な話で涙がでるほど大笑い。デザートは金柑と干しアプリコットのはちみつ漬けクローブ風味。最後まで幸せな夜でした。

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