さ今日は久しぶりにアドレナリンがフルにでた感じでした。
「どうしても紹介したい人がいるんだ、チーズと食材店のすごい店を ピエモンテの小さな町でやっていてね。彼のチーズをぜひ食べさせたい。」 そう聞かされ続けて5年ぐらい経った気が? その噂の彼がチーズを持ってミラノにやってくるというので、 急遽のディナーに呼んでもらったのでした。 まずフレッシュチーズのRobiolaロビオーラと Gorgonzolaゴルゴンゾーラをスプーンにひとすくい。 早く味わったみなが一斉に“う〜〜〜〜ん、、、”と目を閉じて唸るのを 横目にみつつ、私もさっそくチーズを口をに運んでみました。 まずロビオーラ。はそれはもう形容しがたいほどフレッシュで、 澄んだミルク味が口に広がり、溶けてしまいそうな美味しさ! 次はゴルゴンゾーラ。えええええっ!? ゴルゴンゾーラってこんなに美味しかった?? つっかかるものが何もなく、まろやかにすぅーっと溶けています。 “Spettacolare! とんでもなく美味だ!”横で友人が声をあげる始末。 "なんなのですか、一体これは!?"と目を丸くして彼に聞くと、 昔ながらの製法でいまも作り続けるチーズ職人さんやサラミ職人さんを 探しては彼らから直接仕入れ、自分の小さな店で売っているとのこと! すごいすごい! 今やゴルゴンゾーラの中小の工房はほとんど大手に吸収され、 彼が惚れ込んでいるチーズ職人さんなどは奇跡のような存在らしいです。 実際彼の年配のお客様方は、このゴルゴンゾーラは 子どものとき食べたゴルゴンゾーラの味がする、とおっしゃるそう。 美味しさの秘訣は、通常の発酵温度より1.5度低くして、 長い熟成させるそう。もう本当に夢の味。 ピエモンテまで通わなくはならないではないか!と思わせるほど。 その後の熟成チーズもキツさや塩っぽさがなく、まろやかで、 通常、チーズの量があまり食べられない私でも、 これだったらいくらでも行けそう、、。 すべてのチーズの印象が、どれも舌にお腹に軽やかなのです。 早速、彼と私で食のオタク同士、すっかり意気投合! 私からはパンテレリア島の生産者・ボノモ さんの ジビッボぶどうのスプレッドの製法や、そしてモスト漬けのことを話したら、 ぜひ紹介してくれ!と彼。 レモンマーマレードの作っているビデオも、嬉しくてたまらなそうに 見ていました。 ペペロンチーノとオリーブの実を一緒にして搾るオリーブオイル にも目を丸くして、うわーこれぜひ食べさせて!と。 また私たちが紹介しているバーギズのパネットーネに使う、 卵の話から(鶏に音楽を聞かせてあげていると伝えたら、 卒倒してました。また1日1000個もの産みたて卵を手で 割っていることも。"黄味だけ詰めた紙パックを買わない、 そんな菓子職人がまだいたのか!"と彼も興奮)、 100年間生き続けている天然酵母の話や、 石臼でひいた5分つき小麦の粉のこと、膨大な時間をかけて 昔ながらの手法で丁寧に作っていることなど、、、。 彼はもうすぐ入ってくるという、モルタデッラやブレザオラの製法や アルタムーラのパン、ロマーニャのピアディーナの職人たちについて 語ってくれ、オタク同士、おおいに盛り上がり続けました。 これはもうお互いに食の情報を共有し合うしかないね!と いうことに。 イタリアのすごいところは、多分一生かかっても 網羅することがでいないだろうぐらい、食文化が多種多様なこと。 だから決して飽きることがないのです、本当に幸せなことに。 彼の膨大な知識たるや、どんなに未知の世界を私に教えてくれることか。 とんでもない同士ができて、これから知るであろう食の探訪が もう楽しみでなりません〜。 久しぶりにアドレナリンが全開、興奮した夜でした。
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