Corbezzoliコルベッツォリという名前を初めて耳にしたのは、サルデーニャ島。 サルデーニャ島にはコルベッツォロという特別な蜂蜜があるんだよ、高いんだけどね、 と教えてもらったことがありました。一度縁あってお土産にミラノに買って帰ったとき 隣人や友人たちと試食、あやふやな記憶ながら、栗はちみつの苦味を思わせるような、 それでいて華やかな香りだったような、、。かなり間違っている可能性も大ですが。 日本語でなんというのかななんというのかな?と調べてみると、 ツツジ科イチゴノキというのだそうです。 Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%81%E3%82%B4%E3%83%8E%E3%82%AD 先日トスカーナでクリスマスを過ごした際、親友の姉マルツィアが作る コルベッツォリのジャムをお土産にいただきました。「コルベッツォリのジャム!?」 と一度も聞いたことがないジャムを、早速トスカーナのパーネ・ショッコ(塩気のない トスカーナのパン)の上に載せていただいてみました。 見た目はミルクジャムのような感じですが、ほんのり苦みがあってそれで いて食感がクリーミーで、酸味もあって。私はすっかり虜になってしまいました。 聞いてみると、マルツィアが庭になるコルベッツォロをもてあまして、 ジャムにしたそう。親友アンナは少し苦みのある果実を食べるのが好きだそうですが あまり一般的に食さないそうで、もったいないからジャムに、ということ。 さて、コルベッツォロをWikipediaで調べた際、驚いたことがありました。 コルベッツォロそのものではなく、ページの左下に表示される違う言語のページなのですが。 カタローニア語はさておき、イタリア語の下に
Ligure リグーリア語、 Napulitanoナポリ語、 Sarduサルデーニャ語。 はじめて見ました、イタリアの地方言語のページ。 イタリア統一は、日本の明治維新とほぼ同時期の1861年。 ほんの150年ほど前まで、小国がバラバラにあり、言葉も それぞれ違った訳です。 イタリア統一後、イタリア語を普及していくわけですが、 20世紀に入ってテレビが浸透するとイタリア語普及を加速し、 それぞれの地元の言葉は少しずつ消えていく傾向にあります。 私が住む経済都市・ミラノは、80%がプーリア人、なんてことが聞かれるほどに 産業革命のときに南からの労働者が移住していますから、 アイデンティティはさらに薄いわけで。 ミラノ語は支配されていたフランス、オーストリアの影響もみられると聞きます。 何度かミラノ語を耳にしたことがありますが、さっぱり判りませんでした、、。 お金持ちでお洒落なミラノマダムのことを「シューラ」(男性はシュール)と言うそうですが、 それが唯一かろうじて耳にする言葉。また上流階級ではRをエッレと巻き舌でなく、 フランス語のようにハヒフヘホっぽく発音するそうで。 実際、ミラノ生まれの貴族である年上の友人は、フランス語も流暢ですが イタリア語のRの発音もフランス語風。私はずっと、フランスにも長く住んで いたからなのだろうな、と思っていましたが、そうではなくて上流階級独特の エレガンスだそうで。友人たちから教えてもらい、初めて知った次第。 まだまだ知らないことばかりです、、、。
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