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La Cucinetta* 
ラ・クチネッタ
イタリアの小さなキッチンから

母というものの偉大さ

13/1/2018

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<Mと友人たち。連れていってもらった、Vigevanoヴィジェーノヴァにて>
この夏、16歳の高校生を1ヶ月預かりました。縁は6年前、友人たちと行なっている福島の子どもたちのイタリア保養「オルト・デイ・ソーニ」に最初に参加した12人の子どもの一人で、当時はまだ小学5年生。最初の年の1ヶ月保養を行なったのは、サルデーニャ島のマルッビゥ市から無料で貸していただいた市の宿泊施設。長く使っていなかった施設は、水が出なくなることも頻繁、それはそれはすべてがサバイバル。困難は人の絆を強くするのか、団結力のある大家族のようにみなで過ごした夏でした。(この夏のステイ最後に書いた子どもの感想文の中に、「水の大切さを知りました」という一文が、、、(涙))

その時から、彼の夢は建築家。スケッチもとても上手で、感受性もあり、きっと夢を叶えていくだろうと楽しみにしていましたが、昨年の春の同窓会に参加してくれ、高校進学は、自宅から離れた国立の職業学校の建築家に進み、寮生活をしているとのこと。本気で自分の夢に向かって歩み始めたのだなぁ、と嬉しく思いました。建築の勉強だったら、イタリアを見なくてはね、いつか待っているねと話しました。(サルデーニャは田舎にいたので、都市はカリアリを少しみたぐらいなので)その後連絡がきて、バイトをしてお金を貯めるので、本当に夏休みに来たい、とのこと。自分で努力してお金を貯めるならば、じゃぁ待っています、と夢を応援するために私も快諾、うちのソファーで寝泊まりすることが決定したのでした。

私は、日々かなりの仕事量があるため、残念ながらせっかく来た彼をあちらこちらに連れてってあげることができず、朝8時からの"最後の晩餐"を予約して一緒に見に行ったり、週末は友人の家や別荘に招いてもらったり、ドライブに連れていってもらったりしたものの、基本的に「自分でミラノ探検をしてね」状態。
それでも決定的に違うのが、食事の仕度。ひとり暮らしの勝手きまま、食べないことも多かったり、ワンプレートディッシュで簡単にすますことも多かった人が、朝・昼・夜、しっかり3食を準備する訳ですから。しかも16歳の育ち盛りとの二人分。

イタリアに来てほぼ初めて、頻繁に買い物に行き、普段はほぼ野菜しか買わないわたしがお肉屋さんにも通い、そして日々ある程度規則ただしく食事の仕度をし、、、。正直に白状しますと、仕事と家事の両立が、ここまで大変なんて全く判っていませんでした。スーパーがすぐ横にあり、そして料理も好きな方ですが、それでも毎日3食しっかり、となると大変。30日間の"mamma finta母もどき"という、期間限定のたいそう無責任な保護者でしたが、世のすべてのお母さんに、心から大いなる尊敬の念を抱かずにいられませんでした。1日も飢えさせることもなく、日々子どもも育てるのが、どれだけすごいことか。そして成人するまで見守ることが、どれだけ辛抱がいることか。そして私の母に心から感謝しました。

ちなみに預かっていたMは、本当に良い子。お料理好き、お料理上手でよく手伝ってくれ、ある日はお手製餃子も作ってくれました。二人でお料理を準備する時間はとても楽しく、そしてやっぱりさらに美味しい、一人より二人の食卓。素晴らしい一夏の経験でした。

ときに仕事が全然まだ終らないのに、ランチやディナーの時間に。そんなときに何度かお世話になったのが、私たちが展開している『ラ・プロンタ』シリーズ。美味しく便利、そして無添加だから安心!という認識はあったものの、『救われた〜』とまで実感したことは正直ありませんでした。いかに自分の見識というものが、こうかくも限定的なのかも痛感したのでした、、、。

仕事で身動きできない私の変わりに、隣人がMを美術館に案内してくれたり、建築家の友人が彼の建築事務所に招待してくれ英語ができるようになったら1ヶ月インターンシップをさせてくれると約束してくれたり、フィレンツェ在住の方がフィレンツェの駅でMを待っていてくれ1日案内してくれた上にご自宅に泊まらせてくれたり、ミラノの友人が私が存分に仕事ができるようにMを1泊預かってくれたり、、、、。こんなにも助けてくれる友人が周囲にいてくれること、そして一人ではできることがとても限られていること。Mとの楽しい時間だけでなく、私にとって様々に学びが多い一夏になりました。

次回は、英語ができるようになってからイタリアに来ないとね、と私。私が甘くないことを良く知っているMは、どうやら一生懸命頑張っているようです(本人談。信じているからね。)。イタリアは、素敵な大人が多い、そして美味しい、というのが彼の感想。私の方も、早くまた彼が食事で連発していた『わぁ、うっめー!』がまた早く聞けるようになるといいな、またいつかmamma fintaができるかな、と遠くからエールを送っているのでした。
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