プーリア州バーリでお世話になっている、ティベリーノ家のマンマ・リーナはローマ出身。
クリスマス前に出張でお会いした際に、手作りのローマのお菓子『パーネ・ジャッロ・ロマーノ』を 渡してくれました。もうすぐ80歳のマンマではありますが、今もオフィスのパソコンで 一家の経理業務を担当、その上孫のお世話に、家族のご飯づくりまで。 いつもニコニコ可愛いスーパーマンマ。私の知る南イタリアの方々は、本当によく働きます。 お正月、マンマの愛を感じながら少しずつ大切にいただいているこの『パーネ・ジャッロ・ロマーノ』。 ローマの冬のお菓子ですが、起源は帝国ローマ時代まで溯るそうです。 パーネ・ジャッロにも様々な種類があるようですが、蜂蜜とヘーゼルナッツ、松の実、 くるみ、干しぶどうなどの原材料がベースのよう。 こういうマンマの手作りに触れる度、毎回思うことですが、あと10年経ったとき 私たちの世代のどれだけの人が継承できるのか。イタリア人の友人たちを見回すと 皆仕事をしていて、マンマたちがしていることをやる余裕もスキルもなし。 (日本に置き換えると、私の母がやっている毎年の梅仕事や、お祝いのお赤飯や お月見仕度など、季節の仕事を私はほとんどできません、、、) マンマが元気なうちに、教えてもらえることは教えておいて欲しい。 貴重な無形文化、ぜひ機会があれば学びたいといつも思いつつ、早もう10年近く。 一番残念なのは、イタリア家庭料理の魅力を教えてくれた、 親友アンナのマンマが他界してしまったこと。 今年こそは少しずつ各地のマンマに教えを乞えたら、と願っています。
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