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La Cucinetta* 
ラ・クチネッタ
イタリアの小さなキッチンから

スローフード創始者カルロ・ペトローニ逝く

25/5/2026

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(写真はスローフード協会より)

“ユートピアの種を蒔く人は、現実を刈り取る" 
スローフード運動創始者、食科学大学学長
カルロ・ペトリーニ


スローフード運動、母校である食科学大学の産みの親であり、学長であるカルロ・ペトリーニの訃報に接して4日が経つ。ショックを受けるとともに、私自身、彼にどれだけ影響を受けたかを考えずにいられなくなった。様々なSNSで彼の功績や想い出が語られるのを見ながら考えるうちに、カルリン(カルロ・ペトリーニの相性)以上に私の人生を変えた人はいないのではないか、という事実に気づいた。

94年のパリ留学中にイタリアにおけるスローフード運動の記事を読んで、農作物および食文化の多様性を守る大切さ、環境を守ることなどの彼の言葉に感動してすぐに会員になったのだが、2ヶ月に1度私のアパートに送られてくる会員用冊子に衝撃を受けた。厚めの冊子で、マットで上質な紙に美しい写真とイタリア語と英語がエレガントにレイアウトされている。こんなセンスの良いコミュニケーション方法があるのだ、と想像していなかったクオリティの高さに心底驚いた。その冊子にはイタリアだけでなく、世界のさまざまな場所で、その土地と文化を守る個人やグループのストーリーが語られていた。

日本に戻ってきてしばらくして、その冊子が届くなくなってしまった。日本のスローフード支部ができたので、あなたはこれからそちらの会員になってください、と。日本にスローフードができたのは嬉しいことだったが、その雑誌が受け取れなくなったのが残念でたまらなかった。

2年に一度の"Salone del Gusto 味の見本市"がスタートし、2004年から毎回トリノまで足を運び、カルリンの思想がさまざまな形でたくさんの人々を動かしながら発展していくのを肌に感じた。

その後、カルリンは食科学大学University of Gastronomic Sciences を設立する。食文化を学術としてしっかりと認知させ、確立し、そして知識を得た学生たちが世界に旅立っていくことで、より良き世界の実現に貢献するために。

大学の設立にあたっては荒れ果てていたポレンツォの地を復興し、世界中からこのブラの郊外の地に何十ヵ国からの生徒が集まるようになった。そのヴィジョンのすごさ。ヴィジョナリーというのは、まさにカルリンのような人のことだと思う。その食科学大学に修士課程が設立され、Master of Italian Gastronomy and Tourismに1年間2009年に学ぶ。その留学は、私がイタリアに日本から拠点を移したきっかけとなり、そこでの学びがどれだけ今の仕事にも、人生においても糧になっているかわからない。

学生の時もカルリンの話を直接聞く機会が何度もあった。印象としては、良い意味で普通の人で、凛としながらもニコニコしていて、本物というのはこういう方なんだろうな、と思った。

客員教授としてWorld Food Cultureのマスターに年に1~2度教えに行くようになって12年ほど経つのだが、なぜ毎回私が年に数回のこの機会が楽しみなのか、今回の悲報に触れて気づいた。食科学大学は、カルリンの思想に深く共鳴した人が集まっている、コミュニティだからなのだ。同じ価値観を分かち合う仲間が集う場所。その古巣に戻る安心感たるや。またスローフードの価値観に根差したアカデミックな刺激たるや。そして世界中からやってくる、今後の食の世界を担う若い学生たちに、私は自国の食文化を伝えている。
こうした交流は、すべてカルロ・ペトリーニのビジョンと実現があってのことだ。

5月21日のカルリンの逝去以降、食科学大学が公式にアップしている言葉を読んだ。

Carlo Petrini dedicated his life to building a food system that is good, clean, and fair for all. From the streets of Bra, Piedmont, he inspired a global movement that united farmers, chefs, academics, and citizens around a shared vision of sustainable gastronomy and biodiversity. His legacy lives on in every student, every community, and every table touched by his ideas. ( by University of Gastronomic Sciences) 


カルロ・ペトリーニはすべての人に美味しく、クリーンで、公正なフードシステムを作りあげることに人生捧げました。ピエモンテ州ブラの街から、持続可能な食文化と生物多様性という共通の理念のもとに、農家、シェフ、研究者、市民を結びつける世界的なムーブメントを生み出しました。彼の遺産(レガシー)は、彼の思想に触れたすべての学生、地域社会、そして食卓の中に今も息づいています。

***

私の仕事は、今も経済効率性とはかけ離れた、手間と時間をかけることでできあがる素晴らしい品質の食材を知ってもらい、お届けすることだ。こうした小規模の生産者の方々にとって、スローフード運動を産み、彼らの尊い仕事に光をあてたカルリンの存在は、どれだけ大きな支えになってきただろうか。想像に難くない。

農業の分野に限らず、イタリアというヒューマンな国、もともと国民の半分は農民だった国の、大切な価値観をスローフードは世界に発信してきた。そしてこれからも発信していくだろう。

カルリン、本当にありがとう。
​Buon Viaggio, Carlin! 
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ホリスティックマーケットに出展

22/5/2026

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ゴールデンウィーク中、用賀のetepapaさん(moderato on the green ) さんで開催された、
ホリスティックマーケットに出展させていただきました。

直接お客様とお会いして、カーサモリミの取り扱う品々をご紹介できる、貴重な機会。
たくさんの方々とお話しができ、またご試食いただいて感想を伺えたり、と本当に特別な時間でした。

出展されていた方々も、選りすぐりの商品やサービスを提供されている方ばかり。
楽しく、刺激の多い1日でした。

主催のグリーンライフホリスティックの園子さんと蝶子さんに、感謝!
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fogさんでのお話し会

17/11/2023

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下北沢のfogさんにお世話になり、イベントを行いました。
オンラインショップのお客様方にいらしていただき、実際に私たちの品々にお手にとってご試食いただき、
またご予約制のお話会「イタリア秋の恵み」も二日間、おかげさまで満席にて開催できました。

お客様と直接お会いしてお話しし、また味わっていただくことは、
私たちスタッフ全員にとりまして、素晴らしい時間となりました。
​
わざわざ遠方から足をお運びくださる方もいらっしゃり、
ご一緒できたことに感謝の気持ちでいっぱいです。

関西ではないのですか?とご連絡もいただきました。
何かしらご縁ができたら、いつか関西のお客様にも品々を直接ご紹介できる機会ができたら、と願っています。

いらしてくださったみなさま、本当にありがとうございました。
​
これからもどうぞよろしくお願いいたします!
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カペッツァーナ遅延の可能性につきまして

9/11/2023

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写真はmeteowebより

「ハリケーンがやってきた」

カペッツァーナ農園のフィリッポさんのお言葉です。

先週末、北イタリアは悪天候のために
国家緊急事態宣言が発動されるほどの被害でした。

一番被害が大きかったのがトスカーナ州、
その中でも洪水の被害が集中したのがプラート周辺。
そこはカペッツァーナ農園がある一帯です。

雨と風は容赦なく、低地は湖のようになり、
今日までに8名の方が亡くなりました。

カペッツァーナも広域のぶどう畑が水浸しになるほか、
梱包作業を行う屋根に大木が倒れ、穴が開きました。

関係者とご家族は無事とのことで
まずは安堵いたしました。

週明け、作業を担当している方々が、
まず自分の家の被害対応をしてから
カペッツァーナに出勤、みなさん総出で
災害の復旧作業にあたっています。

日本行きの分は一番先に対応いただいていたので
瓶詰めの段階まで進んでいました。
それは進める、と言っていただきましたが、
少し時間がかかる可能性があります。

ご理解いただけましたら幸いです。

なんとも悲しいことに、収穫を待っていたオリーブの実は
ほとんど振り飛ばされてしまいました、、。

30%となったオリーブの実が飛ばされてしまったので、
結果、収穫量が例年の10%に至るかもわからない状況です。

困難続きの一年の最後が、このような状況になり
彼らにかける言葉もないような状況です。

日本の分はそのまま注文を進めてくれるよう
最大の努力を重ねてくれています。

まだ今日からも北イタリア全般で天気が悪いそうで
被害がこれ以上にならないことを祈るばかりです。
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昔ながらの職人技・オリーブの実

24/8/2023

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やっと納得したオリーブの実に出会い、みなさまにもうすぐご紹介が叶います!

海塩を使った塩水でたっぷり9~10ヶ月発酵させ、灰汁抜き(渋抜き)をして仕上げます。
まるで糠みそを思わせるような、心地よい乳酸菌の香りのするナチュラルなオリーブの実です。
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人体に有害とされる苛性ソーダをオリーブのアク抜きに使うことは一般的ですし、
一括表示にその使用を表記する必要もありません。
苛性ソーダを使えば、簡単にすぐにアク抜きができるからです。

たっぷりと10ヶ月もの時間をかけて仕上げる、
昔ながらの自然な方法で作られるオリーブの実を探すのは、
もう至難の技
になってきてしまいました。

それに加え、イタリアのオリーブの着色料使用のスキャンダルをきっかけに
生産者の方が保健所より証明書を取得してもらわなくてはならず、
またそれがお役所仕事を動かす難しさ。
イタリアでは一番難しいことの一つです。
日本の方にはきっと想像いただけないと思うのですが、、。

以前お付き合いいただいた生産者さんは、
こうした日本政府の要求する書類を揃える大変さにギブアップ。

さぁ、どうしよう、と探そうにもそもそも苛性ソーダ不使用の、
長期発酵のナチュラルオリーブを作っている生産者はごくごく僅か
、という厳しい現実。

サンプルをいろいろ買ったり、これは、というところを訪ねて行ったり。
それでも納得できる品質に出会えず。
やっと前回のドイツのオーガニック展示会BIOFAChで出会ったシチリアの生産者さんの
ナチュラルオリーブ(添加物、苛性ソーダ不使用)に出会えたのです!
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オリーブの産地はシチリア州トラパニ県、ベリチェ渓谷。
紀元前5世紀からオリーブが栽培されていた、と言われる
赤土のオリーブの大地です。無農薬で栽培しています。
一面にオリーブ畑が広がり、8kmほど離れた海岸からの海風が
​オリーブの健やかな生育を助けています。

Nocellara del  Belice ノチェラーラ・デル・ベリチェ品種は
テーブルオリーブに適した品種。
大粒で歯応えがよく、また種も簡単に外れます。


オリーブの実の収穫は、品質を守るため手動で行われます。
​生産者の方はCampobello di Mazara カンポベッロ・ディ・マザラにて
3代に亘りテーブルオリーブ作りに従事
し、
職人技を代々受け継いできた家族です。

ナチュラルオリーブ作りは、添加物も用いませんから、
塩度や熟成具合など
経験値がとても重要
。

日本向けに有機認証を取得するとなると、お互いに費用と
手間がかかりすぎるため、少しでも多くの方の手に取っていただけるよう
有機JASはあえて取得せずに輸入することにしました。

お酒のお供にそのままおつまみとして美味です!
サラダに、フォカッチャに、お料理に。

薬品の匂いが気になる、オリーブの柔らかい食感が好きになれない、と
よく聞きますが、ぜひそうした方に味わっていただけたらと思っています。

職人技がいきる、ナチュラルオリーブ。
ぜひお試しいただけたら嬉しいです!

下の写真は、加工場。清潔は美味しさの大切な第一歩。オリーブを発酵させている容器が並んでいます。
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