5月の中旬の週末。久しぶりにパリに足を運びました。 目的はミラノで活動している我々のNPOオルト・デイ・ソーニをご支援くださっている、 パリの日本人を中心としたNPO団体HOPE & LOVEのイベントのお手伝いへ。 早いもので、今回で3年目となります。 前回からエアでなく電車でパリへ。所要時間7時間は長いようですが、市内から空港、空港から市内などの移動時間を考えると、ずっと座って仕事できる上、実は1時間ほどしか変わらないこと、またミラノの始発・終着駅が我が家から徒歩5分ほどのところにあること、パリの中心・リヨン駅に到着できて便利なこと、そして飛行機よりもリーゾナブルという訳があります。 今回の列車の旅は、ミラノから1時間、トリノ駅で、サッカーチーム「ユベントス」のジュニア50人ほどが同じ車両に乗ってきました、、、。車両の半分以上を占めるユベントスジュニアの中で、何故にポツンとひとり私の席があるのか??このお子様達とパリまで6時間も一緒にいれるものなのか、、、。最初は恐怖に慄きましたが、イタリアのサッカー少年たちも今は携帯ゲームご利用でお忙しく、そして6時間もイタリア人のお子様達がまさか同じ席にいられる訳もなく、彼らがあちらこちら皆が移動しているうちに、割とあっという間にパリに到着しました。車窓から眺める景色も、地域ごとに表情が変わって楽しかったです。 目的だった土曜日のチャリティイベントが上手くいき、その翌日、会場を片つけた後にどこでランチしようかと皆で話していた時、イベントの協力者でもありご近所さんでもあるPain de mie Carre'の名前が挙がりました。 パリ事情に詳しくない私は、それはいったい何??と皆の後に黙って付いて行きました。到着していると、なんとびっくり!日本の食パンレストランだったのです。マレ地区の賑やかな通りに面し、フランス人で大変混雑していました。 上のメニューには「Sakusaku, Shittori , Mochi Mochi サクサク、しっとり、モチモチ」という文字も。 カツサンドが人気らしいのですが、私はエビカツサンドをチョイスしてみました。揚げたてのエビフライに、上品なお味のタルタルがサンドされていて、大満足の味わい。サンドイッチに19ユーロ??と思いましたが、これほどに美味しければ納得。そして久しぶりの美味しい食パン、、、。先にいただいたアスパラのスープもとても味わい深かった、、、。 パリやはりは、ミラノの10年先を行っている感じ、、。もちろん市場規模も軽く10倍だとは思いますが、Diversity文化の多様性を受け入れる土壌の懐の深さは、世界一。だからこそ、どこか田舎っぽい、イケていないミラノに心底「ホッ」、と心地よさを感じているのですが。
以下はパリの日曜日のスナップ。元市場の入り口に、フランスのスローガンである「自由・平等・友愛」の標語が。やっぱりパリはパリ。特別な場所です。
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週末の朝、友人から電話が。「Dove sei? Un caffe' ? 今どこ?コーヒーでもどう?」ということで5分後に合流。今度はお昼過ぎに「ランチに来ない?」と別の電話があって、ランチにお呼ばれすることに。到着してみると、テラスにテーブルの準備がしてあって、あぁテラスの季節が始まったんだなぁ、と嬉しくなりました。 東京暮らしでは、近くに住んでいる友達ともなかなかこうはならなかったのですが、ミラノは東京に比べて街が物理的にコンパクトなこと、また一般的に皆が東京ほど忙しくないこと、ご馳走がなくとも気軽に自宅に呼び合う風土があるから、こんな突然、が多いのでしょうか。一人暮らしには、こうしたお誘いはありがたいことですが。 さてテラスの食卓。到着してみると、今からブレサオラ(ロンバルディア名物牛の薫製肉の薄切り)をお皿に並べ、フィノッキオ(ウイキョウ)をピンツィモニオ用にくし切りにしてグラスに縦に入れ、ピッツァ生地に生のグリーンピースとクレシェンツァのチーズを載せているところ。ランチにはまだ少し時間がかかりそう。座っておしゃべりしたり、一緒にお手伝いしながらゆっくり待準備。 このピッツァはトスカーナの海沿いのリゾート地・フォルテデマルミの有名ピッツェリア店のスペシャリティなのだとか。それに挑戦ということだったのですが、本人的にはイメージとかなり違った出来だったらしい、、。それでも十分美味しい、というのが我々ゲストの感想でしたが。 食事そのものよりも、一緒に過ごすことが大切、と皆が思っているから、気軽に「来ない?」の声をかけられるのかも。テラスの季節になって、食事より気軽なアペリティーボ(ワインと簡単なおつまみ)の機会も増えて、テラスにお邪魔する週末が増えそうです。
ミラノから日帰りでパルマに行ってきました。目的は、CIBUSに出展している生産者の方々とミーティングするため。また日本から大切なお客様もいらしていて、一緒に回らせてもいただきました。 シチリアに行かなくとも、プーリアやバジリカータ行かなくとも、1日に何件かのミーティングができてしまう展示会は、とても有難い機会。大切な仕事のパートナーであるから、できるだけ顔を合わせる努力はしているのですが、そう頻繁に飛行機にも乗れないですし。 毎日のように電話している相手でも、不思議なもので、会うと必ず新しい情報があったり、こちらから相談することがあったり。これは100%、必ずそうなのです。顔を合わせるって、本当につくづく大切なことなのだなぁ、と実感します。 CIBUSに初めて来たのは、まだイタリアに住む前、日本から出張で訪れたので12年ほど前?でしょうか。オリーブオイルの輸入がメインの頃で、その他の食材はほんの少しだけ取り扱っていました。毎年来るたびに、会場が洗練されていき、また来場者も多くなっているように感じられました。初めて来た時は、ほとんど体育館のような場所に会議室テーブル、というような展示も少なからずでした。ところが今は下の写真のように、様々に工夫を凝らした出展者も多く、会場もブースもどんどん広くなり、体験型になっているようです。 今取り扱っている品々(=惚れ込んでいる品々)を、丁寧に長く販売していきたいと思っていますが、展示会においては新商品を念頭にアンテナを貼りつつ、膨大な情報に接することになります。「あ、これならば、うちのお客様に喜んでいただけるかな?」、「このパッケージ素敵だなぁ」。いろいろ素敵なものに目が行きますが、じゃあ輸入したいかというと何かが違う。 自分たちの芯というか、原点である「どうしてもこれをご紹介したい!!!」と強く突き動かされるような熱い気持ち。多くの情報に触れれば触れるほど、その気持ちをしっかり頑なに守らなければならないのだな、と改めて思うのでした。まるで神様からのご縁を待つ、恋愛話のようですが。 そんなこんなで、私たちの品々はなかなか簡単に増えそうにありません、、、。今でも、信頼できる生産者の方々とお付き合いさせていただきながらも、各生産者より、1〜3商品のみというケースも多く、効率は極めて悪い、、、。ですが、ごく小さい組織の私達だからこそできる、我儘なのかもしれません。生産者には、理解をしていただきつつも申し訳なく思っていますが。 CRAFT FOODS 丁寧に手間をかけた品々。私たちが大切にしたい品々。日本に紹介させていただいている品を、もっと知っていただき、手にとっていただけるよう、努めたいと思います。 下は、お世話になっている何人かの生産者の方をご紹介。
写真は、フラントイオ・ラグーソの皆さん。フラントイオとは搾油所の意。プーリア州のオリーブオイルは、苦い、強いと信じ込んでいた私のイメージを、見事に変えてくれたラグーソ。プーリアの地元品種がこれほどまでにバラエティに富んでいると、彼らのおかげで学びました。有機オリーブ農家であり、搾油所を代々営むラグーソ一家。昨年は彼らとのミーティングに、毎月1回はプーリアに行っていたかも。毎日のように連絡を取り合って、仕事をしています。
我々のオリジナルブランドである「Raguso for La Cucinetta 」をはじめ、プロ用(業務用)有機5L缶、シェフのオリジナルオリーブオイル、顧客リクエストの特別仕様オリーブオイル、今までにないフレーバーオイルなどなど、、、こちらから持ち込んだ難問を「面白い!」と言ってくれ、いつも一緒に考えてくれるラグーソ。ただ、ここまで関係を築くのに、いろんな意味で困難続出で、お互いに随分と辛抱し合いあったと思います、、本当に。こちらだけでなく、向こうも。これからも、お互いによくなっていけるように、切磋琢磨していきたい大切なパートナーです。 |
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